松田養鶏醸

幻想人形演舞とかアイマスとか

はじめに

どうも、初めまして。松田と申します。

 

基本的に幻想人形演舞とアイマス(乃々)のことについて書きます。気が向いたら別ゲーもメモ書き程度にちょろちょろ書くかもしれません

人形の単体考察やら構築やら適当につらつらと書いていこうかなと思っておりますので、是非とも温かい目で見守っていただければ幸いです。

 

ゼロからもりくぼオンリーを開催した話

はじめに

この記事は
なんの経験もノウハウも持ち合わせていなかったP
担当アイドルのオンリーイベントを開催するまでにいたった経緯
をまとめた記事になります。

 

具体的に言うと、2023年2月5日
川崎市産業振興会館にて開催された
アイドルマスターシンデレラガールズ 森久保乃々 非公式オンリーイベント
おとぎの森へようこそ
について。

参加サークル数47サークル、十二分に用意したはずのカタログも完売するなど、一アイドル(キャラクター)のオンリーイベントとしてはあまり類を見ない規模のイベントとなりました。

おと森_イベントフライヤー

こういう記事は
「俺はこんなに頑張ったんだぜすごいだろ」
「こんなに苦労したんだぜほめてくれよ」
みたいな色が出ちゃいそうなので書く気はあまりなかったのですが、
アイマス(特にシンデレラ)で担当アイドルのために何かしたい」
みたいな人の一つ参考になるかもと思ったので書き残すことにしました。*1

……なんてのは建前で、正直な話乃々に関するイベントの継続性のため、というのが一番の目的です。総選挙関連の記事でも常々書いていることですが、私のノウハウは乃々を応援する人たちの間で共有すべきなので。私がいなくとも誰かが屍を拾って主体的に活動できる環境を整備するのが目標です。

 

きっかけ

そもそも、なぜイベントをやろうという発想に至ったのかについて。

その前に前提知識として、アイドルマスターを取り巻く同人誌即売会の環境について少し触れておきます。
アイドルマスター】ジャンルの大規模な同人誌即売会として特に名前が挙がるのは

IDOL STAR FESTIV@L ( ISF(略称)/ 765AS・ミリオン(ジャンル) / 関東(開催地) )

IDOL STAR FESTIV@L アイドルマスター765プロダクション&ミリオンライブ!オンリー同人誌即売会 アイドルスターフェスティバル公式Web


SHINY STAR FESTIV@L ( SSF / シャニ / 関東 )

SHINY STAR FESTIV@L アイドルマスター283プロダクション&シャイニーカラーズオンリー同人誌即売会 シャイニースターフェスティバル公式Web


シンデレラ☆ステージ ( シンステ / シンデレラ / 関西 )

シンデレラ☆ステージ11STEP


MyBestFriends ( MBF / アイドルマスター / 関東 )

2023年5月4日開催 MyBestFriends14


カラフルマスター ( カラマス  / アイドルマスター / 関西 )

Project iM@Sオンリー同人誌即売会 13回目のカラフルマスター


歌姫庭園 ( 歌姫 / アイドルマスター / 関東 )

〜アイドルマスター作品オールジャンルイベント〜 歌姫庭園-THE IDOL G@RDEN-


などが有名です。もちろんこれら以外にもイベントはありますが【アイドルマスター】ジャンルで継続的に開催されていて100以上のサークルスペースを擁するリアルのオンリーイベントは上記に限定されるイメージ*2*3ですね。

そしてもう一つ、同人イベントにはプチオンリーという文化があります。
これは上記のような大規模な即売会とは異なり、そういったイベントの会場で中のスペースを借りてイベントを開催する、という形式のイベントですね。
おそらく、アイマスのアイドル/ユニットオンリーの多くはこの形式で即売会を行っているかと思います。
会場を抑えたり、イベントカタログやサークルチケットを作ったり、といった作業はしなくてよかったり。単独オンリーと比較すると格段にやりやすさは勝るでしょう。
(私も詳しくないので、参考にしていたnoteを置いておきます。)
プチオンリーを開催してみた|堀あおこ|note

要するに、私は今回『プチオンリー』ではなく『単独オンリーイベント』を開催した、という認識でいてもらえれば大丈夫です。

 

さて。もともと、乃々に関する同人誌即売会は全く行われていなかったわけではありません。
さかのぼること3年半前、2019年6月にISFと並行して開催された COOL STAR FESTIV@L

アイドルマスターシンデレラガールズCOOL属性オンリーイベント【CoolStarFestiv@l公式Web】

内のプチオンリー『小さなかくれんぼ』(小くぼ)

HOME | Tikubo0827

という乃々だけで60弱ものサークルが参加する素晴らしい賑わいを見せたプチオンリーがありました。*4(私もサークル参加してました)

……だったのですが、その約半年後から未曾有の感染症が日本に上陸し、リアルイベントなんてとんでもない、というような雰囲気に。コミケすらも中止になるという事態。
そうこうしているうちに当時の主催者様と連絡が取れなくなってしまい、乃々オンリーは完全に宙ぶらりんに、、、。
その結果コロナが落ち着いてある程度即売会文化が回復しても森久保乃々オンリーイベントの流れは途切れてしまったままでした。

小くぼオンリーの盛り上がりを知っている方は多く、サークル一般関係なく「またあんなイベントができたらなあ」といった声が多く聞こえていたものの、主催する人はいなかった……。というのが乃々の即売会周りの環境です。

 

そんな中、唯一あったのが2021年11月にゆきぬのさん(https://twitter.com/yukinuno)主催で開催された「さよならアンドロメダWebオンリー『誰しもの物語』でした。

さよメダwebオンリー誰しもの物語 (@sayomedaonly) / Twitter

ご存知の通り(?)ゆきぬのさんにはおと森を通じてあらゆる面でお世話になっており、それはこのさよメダオンリーを通してのご縁だったことは先に述べておきます。

 

アイマスや乃々を取り巻く同人文化の環境についておさらいしたところで。*5

開催のきっかけは極めて単純でした。それは2022年4月10日に行われた『Stage for Cinderella』の対策会議にて挙がった

「小くぼすごく盛り上がったし、またもりくぼのオンリーイベントやったら盛り上がるんじゃないか」

という意見からです。

こうして今思い返してみると、最初の一歩は総選挙の応援活動の一環としての企画でした。(すぐにこの建前はなくなりますが)

おそらく、こうしたアイデア出しは乃々の界隈だけじゃないと思いますし、他のアイドルを応援している方々もこういう話は出るんじゃないかと。要は、キッカケ自体はそんな大したものじゃなかった、と言ったところでしょうか。

 

というわけで、そもそも開催を決断するに至るまでの環境を整理すると

○森久保乃々オンリーイベントは過去にプチオンリーの開催実績が数度あった
○当時の主催者様や運営様は連絡が取れなかったり界隈から離れてしまったりしていた
○3年以上リアルイベントは開催されておらず、界隈内でもイベントをやってほしい、というような雰囲気が醸成されていた

といった界隈を取り巻く環境があり、それに加えて"人"も環境の一つであるとし、主催である自分を少し客観視してみると

○総選挙やライブでの企画などで熱心に活動するPがいた
○上記のPが、最低限宣伝のためのチャネル(ののinfo/フォロワー1,200超)及びコミュニティ(ののの集い/メンバー500超)を管理/運営していた
○かつ上記のPが、過去の企画やイベントを通してある程度界隈のクリエイター様と面識があった

なども手前味噌ではありますがパラメーターの一つとして記載しておきます。
それを踏まえると記事タイトルの「ゼロから」といった部分はもしかしたら少しブレてしまうかもしれませんが……。

こういったイベントの開催を考えている方がいらっしゃいましたら、是非ご自身の界隈を取り巻く環境と照らし合わせて参考にしてみてください。

 

ここから、約10か月に及ぶ森久保乃々オンリーイベント開催への活動が動き始めていきます。

 

活動内容(時系列順)

それでは、具体的にどういった活動をしていったのか。
概ね時系列順に記載していきます。

 

イベント立ち上げまで(4月~5月)

情報収集

4月10日にアイデアが出てから、経験もノウハウも何もなかった私はネットに落ちている記事から情報をかき集めます。が、具体的に何をすればいいかまではわからず。しばらくはずっと「できたらいいなあ」という状態でした。
そんな中ですが、現地の実際の声を聴くよりも得られるものはない、ということで二つのイベントに参加します。2022年5月5日に浅草で開催されたMBF13(一般参加)と5月22日に横浜で開催されたISF9(スタッフ参加)です。

これらに参加し、イベント運営のいろはのいを教えていただいたりアイマスの同人界隈の文化を学ばせていただいたりしたことが開催の大きな足掛かりとなりました。
同人誌即売会とはなんぞやに始まり、当日のスタッフまで本当に本当にお世話になりました。運営様方には足を向けて寝られません。

さて。とりあえず5月5日、手土産を片手にMBF会場に乗り込み「森久保乃々オンリーやろうと思っているのでこれからご贔屓にお願いします〜」と各プチオンリー主催様やMBF運営様にご挨拶します。怪しさ満点の私に丁寧にご対応してくださった皆様、本当にありがとうございました。

その中で「イベントにおいて大切なのはとにもかくにも参加者です。どれだけ素晴らしいイベント・企画を実行したとしても誰も参加していなければそれはないのと同じなので......」ということを教えていただいたので、MBFが終わり次第その日のうちにもりくぼP向けにアンケートを取りました。

docs.google.com

内容は
○開催地はどこがいいか
○開催時期はどこがいいか
○やるとしたらサークル参加か一般参加か

など。幸いなことに100件弱の回答が集まり、かなり参考になるデータが取れました。このアンケートをもとに、イベントの骨子を決めていくことになります。

 

イベント組立

上記のアンケートにより有意義なデータが集まりはしましたが、ここで頭を抱える問題が。それは

プチオンリーにするか単独オンリーイベントにするか

という問題です。

元々、当初からの協力者であるしきよさん(https://twitter.com/shikiyobono)ともプチオンリー前提で計画を進めていましたし、MBFでご挨拶させていただいた各プチオンリー主催様からも「基本はプチオンリーになると思いますよ。MBFであればプチオンリーでも手の込んだ企画や展示ができるはずです」というような助言を頂戴していました。
そもそも、ノウハウも経験もないのに最初から単独オンリーを開催するのはリスキーすぎます。

しかし、アンケートの開催時期調査では、一番多かった回答が『2023年1月~3月』で、反対に重要なMBFの開催時期である『2023年4月~6月』はサークル希望の方の参加見込みが極めて低かったのです。

3月開催のシンステはプチオンリーを行っていない*6ため、この時期にプチオンリーを行うには歌姫しかありません。
しかし、私自身過去に何度か歌姫には一般参加した経験がありますが、私がイメージしている『もりくぼオンリー』が歌姫のプチオンリーで開催できるビジョンはどうしても湧きませんでした。

というのも、先ほど話したように元々が「SfCでもりくぼ界隈を盛り上げるためにオンリーを開催しよう!」という運びな企画です。
なので、私としては『同人誌即売会』ではなく『もりくぼオンリー』という名前で、即売会に馴染みがない方でも森久保乃々を好きでさえあれば誰もが楽しめる、というイベントを作れるのが理想でした。頒布物を手に入れるのはあくまで楽しみの一つであり、他Pとの交流であったり、企画による楽しさであったり......。
そういった、乃々を応援することや好きでいることが楽しさに直結して、参加することでもっともっと乃々のことを好きになれるようなイベント・空間設計をしたかった。

ですので、もしその方向性でプチオンリーを開催してしまうと、大本の歌姫庭園というイベントを壊しかねないのでは、という恐れがありました。*7

ということで、1月から3月という最も参加者が見込めるタイミングでは単独開催以外方法がない、という事態になってしまったのです。
なにも知識がない中で単独開催をするか、参加者は見込めなくとも5月のMBFでプチオンリーを行うかという二択。

頭を悩ませていましたが、捨てる神あれば拾う神あり、というか。ダメもとで情報を集めていたところ、乃々の出身であり、自身の居住地でもある神奈川県で長く即売会の歴史があり、9月に神谷奈緒さんのオンリーイベントも開催される会場を見つけました。
「他にオンリーやるところがあるなら単独開催も出来ないわけではない!」と勝手に背中を押され、すぐさま*8会場である川崎市産業振興会館に赴き、当日行われていた全く知らないジャンルの即売会を下見しつつ2月の会場を抑えることになります。(なおこの時点では2月25日(土)の予定でしたが、ISFで相談の折、2月5日へ変更することとなりました)

ちなみに、これも後で聞いた話ですがこの神谷奈緒さんのイベントがシンデレラガールズのアイドル単独オンリーイベントなんだとか。ユニットのオンリーはちらほらあれど、アイドル単体のイベントはかなり珍しいようです。*9

告知計画&各種制作

上記の流れで川崎市産業振興会館という会場と2月5日という開催時期が決まりましたので、イベントの告知時期や詳細についても細かく定めていくことに。

ののinfoでアンケートを取ったことにより「なんかもりくぼオンリーがあるらしい」みたいな雰囲気が界隈に広がった*10ので、それを切らさないうちに正式な告知を出さないとスタートダッシュで躓きかねません。
なので、情報初出しを6月1日6月12日の歌姫庭園でフライヤー初配布と定め、急ピッチで作業を進めていきます。

ここでまず必要になってくるのは
イベント名
キービジュアル
イベントロゴ
webサイト・twitterアカウント
フライヤー
大まかな全体スケジュール

です。

ここでほんの少しだけ脱線しますが......。
これは、今回のイベントに限らず私が何か企画を行う上で大切だと考えていることなので記しておきます。
それは『ビジョンとゴールを設け企画の目的を明確化し、主軸をきちんと作ること』です。

たとえば私の場合、

Philosophy
乃々を幸せにする

Vision
乃々をだれよりも輝くアイドルにする

という理念とビジョンは常に個人の中で確立しています。
そのうえで、そこからぶれないように企画での目標や課題を定める。今回だと

Missions
イベントを通じてもりくぼ界隈を盛り上げる
イベントを通じて森久保乃々を好きになってもらう
イベントを通じて森久保乃々の魅力を知ってもらう

Goals
参加者の誰もが楽しめるイベントにする
森久保乃々の魅力を表現する
3年半前(小くぼ)からの森久保乃々の成長を伝える

といった具合に。*11
こういった指針がないと、折角素敵なフォーマットで企画を作ったとしてもどこかブレたものが出来上がってしまいます。

また、これも今回のイベントに限らず私が何かを主催する時に決めていることですが、

乃々が喜んでくれる

という点は絶対に譲らないようにしています。
自身の行動理念にも通ずるところではありますが、誰よりも何よりも乃々が笑顔になってくれるものをつくりたい。これは私の根幹の一つです。乃々が悲しむようなこと・傷つけるようなことは絶対にしない。
今回の企画ならば、実際に乃々がイベント会場に来た時に喜んでくれるような空間づくりがそれにあたります。乃々を応援するたくさんの人たち、乃々の魅力が表現されたさまざまな作品たち、乃々の好きな絵本の中のようなやさしい世界。
一貫して、そんなイベント作りを目指しました。

閑話休題
上記のような理念をもとにイベントを設計していきます。

 

イベント名

イベント名については
○森久保乃々のイベントだとわかること
○かぶりがないこと
○短縮の呼び方・ハッシュタグを作れること

などを考慮しつつブレインストーミングを行い
最終的に「おと森」という略称も作れる

おとぎの森へようこそ

というイベント名になりました。

 

ティザーイラスト

イベント名が決まったところでティザーイラストの製作にとりかかります。。
イラストはさよメダオンリーの開催経験もあり、その際「乃々オンリーのリアルイベントもやりたいですね〜」と言質をとっていたことから準備会メンバーになってもらったゆきぬのさんに描いていただきました。

詳細は私がここに書くよりも、ぜひこちらのゆきぬのさんのメイキングをご覧ください。

yukinuno.fanbox.cc

実は当初はこのイラストとは別にメインビジュアルを用意し、サークル募集の段などで公開、みたいなのも考えていたのですが、ゆきぬのさんのイラストで作り上げてくれた世界観が大変すばらしく、下手にこれを崩したくないなということでそのままメインビジュアルになりました。

 

イベントロゴ

併せてイベントロゴの作成も。普段から総選挙での企画やそれ限らず"ののの集い"のあらゆるところでお世話になっているあずまうどさん(https://twitter.com/Azrnad)に協力を依頼し快諾いただきました。*12

おと森_ロゴ

 

みてください、どちらもプロの業です。最強タッグ。このイラストとロゴは5月5日から具体的に計画を始めてからわずか2週間ほどである程度形にしていただきました。22日には下のフライヤーのドラフトをコンビニ印刷し、ISFへ乗り込みます。

もともと、ISFについては私は開催の事実すらも知りませんでした。MBFでお話を聞いている際に「今度ISFっていうイベントあるからスタッフ参加してみるといいと思いますよ」と紹介をいただき「もりくぼオンリーやりたいので経験積ませてください」と頼み込んでスタッフに*13

初めてのイベントスタッフとして運営業務に携わる傍ら、ベテランのスタッフ様方に「主催をするならこれは知っておかなければならない」「これは考えなければならない」「これはやっておいた方がいい」などなど大変貴重な情報を一から十まで教えていただきました。やはり何事も経験に勝るものはありませんね。
スタッフの皆さんに真剣に対応していただいたのも、この仮フライヤーをお見せして「決して冷やかしじゃない」というのを伝えられたからなのかな、と思います。

f:id:deathmatz:20230303172538j:image


全体スケジュール

ISFで熟練のスタッフさん方に相談した結果を元に、イベントまでの通しの大まかなスケジュールを作ります。6月1日にイベント告知・2月5日にイベント当日、という二点以外はかなりふわふわしていたので......。

結論から言うと
イベントの2~3週間前までにはサクチケ・サークル要綱発送
それまでにサクチケ・配置図の作成
それまでにサークル締切
サークル募集は2~4か月程度設ける
という点を軸にスケジュールを組むことにしました。
おと森に照らし合わせると
☆8月~10月にサークル募集開始
☆11月末に締切
☆12月中に配置図・サクチケ完成
☆1月1~2週目にサクチケ発送
てな感じですね。
もちろん必ずしもスケジュール通りに行ったわけではありませんでしたが、基本はこれに沿ってイベントを進行していきました。

 

webサイト

一番難産だったのがwebサイト。
私はド文系でインターネット知識が皆無だったのですが、管理する都合上主催ができないとどうしようもないんじゃないかと思い何とか独学でwebサイトを構築しようとWordPressやWebデザインの本を買って試行錯誤します。


が・・・・・駄目っ・・・・・!

試行錯誤の様子

多分、最低限必要な情報を載せるwebサイトを拵える程度なら何とかなりそうだったのですが、ゆきぬのさんの素敵イラストやあずまうどさんのお洒落ロゴの雰囲気を壊さないデザインを作るにはいたらず......。流石に予備知識ゼロのド素人が2週間で素敵webサイトを作るのは難しいですね。

最終的に、ずっと画面共有しながらの相談相手だった稲森ミモミさん(https://twitter.com/miiimooomiii)が見かねて作ってくれました。

otoginomori.net

持つべきは友。



こうして無事、6月1日の開催告知に至りました。

 

と、ここまでの経緯を見てわかるように実はこのイベント、動き出しから告知まで1か月かかっていません
そして、こうして見ると私は何もやってないな!

 

 

開催決定後(6月~11月)

とりあえず、一番大きいハードルは超特急で乗り越えたのであとはゆったりと。
間にStage for Cinderellaがあって時間が取れなかったり、少し精神が不安定になったりしながら着々と準備を進めていきます。

宣伝

どんなに素晴らしいイベントでも、知らなければ誰も来ません。大事なのは1にも2にもとにかく宣伝。

即売会イベントの宣伝は、イベント側の宣伝ももちろん大切です。
ですが、サークルさんの
「○○に応募しました!受かってたら新刊出します~(サークルカット画像)」
に勝る宣伝はないわけで。フォロワー数も影響力も段違いですしね。

SNS戦略としては"ののinfo"という、それなりにサークル参加側の方にも認知いただいている宣伝ツールがあったこともあり、乃々界隈のイラストレーター様/漫画家様/SS作家様などの創作者様には大体広められたんじゃないかな、と思っています。

そして、忘れてはならないのがイベント会場でのチラシ撒き。必要の是非は喧々諤々言われていますが、できればもりくぼPじゃない方にも参加していただいて乃々のことを好きになってもらうのが理想なのです。なので、界隈の外の方やののinfoを知らない方に情報を届けるには必要な作業ではないだろうか、というのが個人的な意見。歌姫・カラマス・SSF......142'sオンリーや神谷奈緒さんオンリーなどでもフライヤーを配布しました。

フライヤー配布しつつ、乃々関連の創作者さんであったりお知り合いの方にはフライヤーを直接お渡しして宣伝とかもしていました。「松田さんに言われたから参加したんですよ笑」と仰ってくださるサークルさんがいくつかいらっしゃったのは、地道な営業活動は大切だと痛感するエピソード。

 

企画

前述のとおり、私が目指していたのは森久保乃々のことが好きならだれでも楽しめるイベントです。即売会文化に馴染みがなかったり、二次創作にあまり縁がない人でも楽しめる空間をつくりたい。
そのためにも「同人誌頒布」にとらわれないイベントとしての面白さ/付加価値を創造する必要があります。

結構即売会で面白い企画をやっているところは少なくなく。歌姫はDDRが遊べたり、MBFはミニ四駆のコースを設置してたこともあったり。以前、ソルカマルオンリーでマグロの解体ショーをやった際はツイッターでも話題になってましたね。

私も移動動物園でも呼ぼうかとかいろいろ血迷っていたのですが、結局はイラスト展示に収まりました。
おとぎ話の世界を乃々が旅する、というイメージでイラストレーター様にご依頼しておとぎ話の中に入り込んだ乃々のイラストを描いてもらい、それを物語のテキストとともに展示する、という企画。*14
壁紙に文字を書く作業が大変でした。印刷だと思ってた方も多いらしくホクホク顔です。

豪華ゲスト

おとぎの森へようこそというイベント名とマッチした企画になったのもそうですし、3月末に惜しくもサービス終了してしまうモバマスでの乃々の最後のカード
[あたたかな小庭]森久保乃々
の特訓前をモチーフにした企画ですので、モバマス終了前のイベントとしてはきれいな展示にできたんじゃないかな、と思っています。

[あたたかな小庭] 森久保乃々

あとは、こちらのツイートの通りメインビジュアルをもとにフォトスポットを作ったり、本部机の下に乃々がいたり。

(自分で撮影し忘れていたので参加者様のツイートを載せる)

 

サークル受付

色々Webサイトの対応が間に合わず、8月上旬を予定していたサークル参加受付は2か月ほどずれ込んでしまい、10月上旬からの受付となりました。

サークル参加については、当初のイメージでは40サークル上限で「30サークルはいってほしいな......」という見立てでいたのですが、どんどん応募が増えていき、最終的に47サークル(49スペース)もの応募が。当初と少し配置を変えて全サークル受付対応としました。

ちなみにこの数は、過去のアイマスアイドルオンリーで見ても2番目の数字とのこと。成人向け禁止のイベントでしかもアイドル(キャラクター)単体のイベントでこれだけサークル参加が集まるのは結構すごいことなんです。
ちなみに1番は3年半前の森久保乃々プチオンリー『小さなかくれんぼ』。乃々はすごい。

サークル参加受付や一般参加受付のシステムは個人情報が大きく絡む部分なので万が一にも情報漏洩が発生しないようにしなければいけません。
リスク回避的な側面から、準備会メンバーの中でも私だけが管理するような形にしました。
その分、トラブルやその他応対も全て自分で対応しなければならないため主催が特に気を遣わなければならないことの一つかな、と思います。

また、サークル受付の段になると金銭のやり取りが発生するようになります。が、ここでもまた一つ問題点が。
しょうがないことではありますが、マネーロンダリング防止のため、今って任意団体の口座開設がものすごい難しいんです*15。規約を作ったり、議事録や名簿が必要だったり。
とてもやってられないので、現段階で口座を持ってない団体の会計は基本的に代表者の個人口座でやることになります。
今後主催業をやる予定の方は覚えておいてください。

会計

そのまま会計のお話。そろそろ支払いが発生したり入金があったりで会計業務が付きまとってきます。幸い、私は会計知識は一通り備えているので会計業務については全て私の方で処理しました。
お金の問題はイベント全体にからんでくる話になってくるので、主催=会計で進められたのはよかったのかな、と思います。
といっても、予算組みして出費まとめて取引仕訳と元帳作ったくらいなので誰でもできるといえばできる仕事でしたが。

ちなみに、費用は大体100万円いかないくらいで今のところしっかり赤字です。
今後シンステなどの参加イベントで記念グッズがどれくらい頒布できるかで損益が変わる感じですね。

あんまり調べてもお金の話をしてるイベントが出てこないので相場が分かりませんが、規模にしてはだいぶコストかけてる方なんじゃないかと思います。いろいろと気合入れすぎた。
トントンがベスト、黒字が出たら次回に回す~みたいな会計が望ましいので、今後を見据えるのであれば黒字出す計算で予算組んだ方がよかったかもです。
(一応宣伝しておこう)
3月12日
神戸国際展示場
で開催される

シンデレラ☆ステージ 11step
イベント記念グッズ(イラスト本・卓上カレンダー・ポストカード)を頒布するので
【つ-27】にぜひ来てください!!

セット内容は変わるかも
スタッフ参加

イベント当日のため、スタッフ参加し経験を積んでました。9月の神谷奈緒さんオンリーと10月のSSFの計二回です。運営さんが気を利かせてくれて、本部配置でイベント全体の流れであったり有事の対応、主催がイベント中にどうしていればいいかなどを教えていただきました。

また、神谷奈緒さんのオンリーイベントはおと森と同会場ということもあって、実際におと森の際はどうすべきかを頭で描きながら作業できたのがとてもありがたかったです。

おと森はいたるところで神谷さんのオンリーイベントの内容を参考にしているので、多分これがなかったら3倍以上準備に時間を取られてました。こちらの主催さんにもいろいろとお世話になりました。

まあ、一つだけ言えることは、スタッフ経験なしでいきなりイベント主催は多分無理です。
イベント主催を考えている方は別ジャンルでもいいと思うのでぜひスタッフ参加しましょう。多分どの団体も温かく迎えてくれると思います。どこも人手不足なので(特に若者)。

 

開催直前(12月~2月)

イベント開催2か月前ともなるとだいぶそわそわしてきます。
サークル参加者も確定して、いよいよイベント間近です。

 

サクチケ郵送・カタログ・グッズ作成

一番大変だったかもしれない作業、それがサクチケ郵送。詳しく書くのは憚られるのですが、一つ一つ手作業で封筒にサクチケと要綱を詰めて、送信元住所を手書きして......という作業でした。
万が一にも送り間違いがないように住所を再三にわたって徹底的に確認します。ここも、個人情報がかかわるところなので人に任せるわけにはいきません。
あまりに非効率だったので次やるときはやり方を先人に聞こうと思います。

サクチケは個人的に力を入れたい部分だったので、印刷にもお金をかけ、ゆきぬのさんにしっかりとしたものをデザインしてもらいました。国内有数の超高級サクチケです。持っている方はぜひ大切にして下さい!

yukinuno.fanbox.cc

イベントカタログと記念グッズの作成もこの時期でした。
記念グッズは依頼していたイラストを編集する作業。イラストブックと卓上カレンダーとポストカードを作りました。

基本は合同誌の作成経験もあるしきよさんにお願いしていたのですが、私が入稿するデータに関しては自分で作業をしなければいけない時もあり、これが大変。

イラストを描かない私は画像編集ソフトの使い方が全く分からない
解像度?断ち切り???サイズ変更????????なわけで。

締め切り直前で忙しい準備会メンバーの皆さんに泣きながら助けを求めるという体たらく。
絵を描けない主催もクリスタかフォトショは使えるようになっておきましょう!

 

一般参加案内

イベントの1か月前に一般参加情報の公開、2週間前に一般参加者事前登録を開始しました。

新型コロナウイルスの影響もあり、会場から参加者の氏名・連絡先を求められたので、一般参加者もweb登録をお願いしていました。LIVE TICKETなどを使えば必要なかったかもしれませんが、準備の手間を鑑みて極めてアナログな方法に。

web事前登録 → 事前登録確認 → 検温 → カタログ購入

という流れ。スタッフさんがISFの方中心だったので、そちらに合わせる形をとりました。
コロナが5類になってからのイベントはどんな形式になるのでしょうか?
私はコロナ後のスタッフ事情しか知らないので、こればっかりは引き続き現場に出て情報収集していかなければならないところですね。

一般参加の入場券はイベントカタログです。入場するときにカタログ掲げるの、これぞオンリーイベントって感じで好きなんです。

「絶対余るやろw」とか思いながら結構な数を印刷しました。
それがあんなことになるとは...。

スタッフ作業管理

当日のスタッフ資料も作成していきながらタイムテーブルの作成など、当日の流れを整備していきます。幸いなことに、スタッフ参加したイベントでのご縁もあって、ISF・MBF・シンステ......に限らず数々の即売会のスタッフを経験し修羅場を潜り抜けてきたベテランの方々にスタッフとしてご協力いただけることに。
こんなに心強いことはありません。当日の流れも、事前に何度も相談させていただき形になりました。

対して準備会メンバーはスタッフ経験者が私以外いませんでしたから、私がいかに全体を把握できているか、というのが極めて重要になってきます。*16

また、具体的に当日の流れを作りつつ、書類POP、当日のセトリなども用意しました。
POPもイベントの雰囲気を左右する重要なものなのである程度デザインにこだわります。
あずまうどさんにPOP用のイラストなどを仕上げていただきました。

 

あずまうどさんとゆきぬのさんにご製作いただいたものがこちら。

改めてみると、本当におんぶにだっこですね......。
締め切りが近い中、突然なご依頼などにも対応いただきました。
ぜひお二人を讃えてください。

その他作るものや準備するものについては、他イベントでの資料を参考にして必要なものを揃えました。ミニストップキンコーズ、大型seriaに足しげく通う毎日。(ミニストップはほかのコンビニより印刷料金が少し安い)

参加された方はお分かりだと思いますが、セトリは全部乃々の曲です。
ソロリミックスとオリジナルを全曲入れたプレイリストを2週すればなんとかイベント開催時間中は流し続けられる。
どんな順番で流すのがいいか、とか考えるのはとても楽しかったですね。

[1] Sweet Witches' Night ~6人目はだぁれ~ (森久保乃々ソロ・リミックス)
[2] かぼちゃ姫 (森久保乃々ソロ・リミックス)
[3] Take me☆Take you (森久保乃々 ソロ・リミックス)
[4] ∀NSWER (森久保乃々 ソロ・リミックス)
[5] brave heart
[6] ステップ & スキップ(森久保乃々 ソロ・リミックス)
[7] ∀NSWER ~ののの物語~
[8] いとしーさー (森久保乃々ソロ・リミックス)
[9] さよならアンドロメダ (森久保乃々 ソロ・リミックス)
[10] もりのくにから
[11] キミのそばでずっと(森久保乃々 ソロ・リミックス)
[12] あいくるしい ~For SS3A Rearrange Mix~
[13] Sweet Witches' Night ~6人目はだぁれ~
[14] いとしーさー
[15] ステップ & スキップ
[16] キミのそばでずっと
[17] Take me☆Take you
[18] ∀NSWER
[19] かぼちゃ姫
[20] さよならアンドロメダ 

こんなセトリでした。

 

 

――――――――――――

......そんなこんなで、入念に時間を使い、なにが起こっても対応できるようあらゆるシミュレーションを行ってきました。
10か月もかけて準備してきたイベントです。絶対に成功させる。
何があっても大丈夫、雨でも槍でも降ってきやがれってんだ。

 

2月4日14時59分

('ω')...

('Д')!!!????

 

[隠し味はロマンティック]

[隠し味はロマンティック] 森久保乃々

[隠し味はロマンティック] 森久保乃々+


2023年2月4日15時。イベント前日に公式供給。
とっても可愛い乃々の6枚目のSSR。バレンタインチョコを頬を赤らめながら渡してくれる乃々。待望のリスくぼ阿鼻叫喚のTL
楽曲もかぼちゃ姫以来なく、SSRは一昨年の8月まで遡ります。イベントコミュやデレぽにはたびたび登場していましたが、デレステの登場はなかなか久しぶりでした。やったね。

......上で予想外みたいな書き方してましたが、実のところある程度覚悟はしてました。
ののinfoでガシャ更新用の下書き準備してたし。
アフターイベントも、乃々が来たらガシャ大会開くぞ~とか思ってましたし。
「イベント前に来るかも~」と言ってくださる参加者様も結構いらっしゃいました。

ただ、乃々への注目度が必然的に上がるわけです。
結果web登録数が増える増える。なんと前日時点でweb登録が私の想定の2倍近くに。*17

「会場から人溢れるんじゃないか」という一抹の不安の中、一週間前のCool jewelries 004!! の発売日公開も併せて界隈のボルテージが最高潮の状態でイベント当日を迎えることになりました。

1天井め

2枚は素引きしました。

 

イベント当日

2月5日、天候は快晴。
車に大量の荷物を詰め込み会場へと向かいます。
私がいないと会場の鍵を借りられないので絶対に寝坊しないよう目覚ましを何重にもかけてました。
8時45分集合のところ、8時前には会場に着く空回ったやる気ぶり。

9時から会場を開け設営を始めます。神谷奈緒さんオンリーの経験もあり、スタッフの多くも手馴れていたことからかなりスムーズに作業を行うことができました。

特に大きなトラブルはなく、少しの遅れはありながらも10時の一般参加カタログ販売、10時半のサークル入場を無事に迎えます。

そう、大きなトラブルはない、ないんですが......とにかく人が多い。
どのくらい多いかというと、開場時点で一般参加の想定数を上回っていました。

スタッフがどんどん列整理や場外整備に駆り出され、ここらへんから、私は「このままでは上手くいかないのでは」と舞い上がってしまいます。気もそぞろで落ち着かない。
本部を離れて列整理に行こうとして「主催がどっか行っちゃだめですよ」と窘められる始末。
後からベテランのスタッフさんに聞いてみたら「まあこんなもんですよ笑」と笑ってらっしゃいました。
即売会のスタッフってすごいなあと改めて。

 

そんな中12時を迎え、盛大な拍手の中ついにイベントが開場します。
一部サークルは会場外にまで伸びる長蛇の列に。
熟練のスタッフさんたちが慌ただしく連絡を取り合います。それを見ながら、本部と準備会のサークルスペースを行ったり来たりしつつ胃を痛くする主催

そしてイベント開始から約2時間。本部の販売スタッフから連絡が。
無くなるはずがないと思っていたイベントカタログの山が消失していました。
そう、カタログ完売です。

結局前日の打ち合わせ通りスタッフさんが用意してくださっていたリストバンドで対応することになりました。*18こういうところで経験の浅さが露呈します。

 

......ほかにもいろいろ書きたかったのですが、イベント中のこと、実はあんまり覚えていないんです。
「トラブルが起きないようにしなきゃ」「成功させなきゃ」で一杯一杯で……。
本部でちょくちょく主催対応して、準備会スペースの人員が不足して、急遽そちらに応援に行って。

サークルさんへの挨拶回り中にスタッフさんから「そろそろ締めて!」と連絡が。
時計を見ると14時59分。
「え、まだ挨拶回り終わってないのに!?」
あぁ、全サークルさんにご挨拶できなかった……。

 

アフターイベント

15時30分からアフターイベントを開催しました。景品の争奪戦ですね。景品を手に入れるため、ガシャを回したりじゃんけんをしたりしました。

案の定、参加者も集まった景品の数も想定の倍以上。
昨日の今日で、SSRイラストのリスくぼがたくさん景品になっているのが嬉しかったです。サークル参加のみならず、一般参加の方もたくさん景品をご用意してくれて、温かさと優しさを感じました。

......景品の数は50点以上あったのですが、1アイドル(キャラクター)のアフターイベントの景品の数としては本当に凄まじい数字だと思います。そしてそれが全員の手にいきわたるわけではない、というのも。

とは言いながら、アフターイベントについては何も考えてなかったのでかなりのグダグダ進行になってしまいました。でもみんなでガシャ回すのは面白かったからいいよね。
私含めて、10人以上が天井してたんじゃなかろうか。
人のお金がガシャに溶けていく様を見るのはなんであんなに面白いんでしょうね。

じゃんけん大会もかなり白熱していました。神谷さんオンリー主催様に司会進行を手伝っていただきながらじゃんけん。ウルトラクイズさながら。*19

また、語り草になっていますがこちらのエピソードも素敵でしたね。

聞いた話ですが、この子はアフターイベントに限らず展示物や各サークルさんの頒布物も、隅から隅までおと森を楽しんでくれたそうです。
これを聞いて開催してよかったなあ、と涙が出るくらい嬉しかったです。
きっと乃々も喜んでくれることだと思うんだ。
『乃々を喜ばせたい』っていう私の活動理念の理想形です。

そんなこんなでアフターイベントが終わり、撤収作業。
こちらもトラブルはなく、会場の時間通りに撤収作業を終えることができました。

 

多くの方にご来場いただき、そして楽しんでいただきました。

乃々のことをもっと好きになってくれたかどうか......は定かではありませんが、きっとそうなったであろうと信じています。

そうであれば、私の中でおと森は大成功です。

 

長いようで短かった10ヶ月。
ゼロから作り上げた森久保乃々オンリーイベント
おとぎの森へようこそ
は幕を下ろしました。

 

 

課題点・反省点

大成功に終わったおと森ではありますが、反省点はいくつもあります。

○赤字会計

先に書いたことでもありますが、今のところおと森は赤字運営です。主に企画とか会場の雰囲気作りの方でコストをかけすぎた。
同人活動なんて赤字上等!ではありますが、一番最初に書いたように、この企画はイベントの継続性というのも重要な観点です。
私が急に死んでも、エッセンスを誰かが引き継いで乃々の界隈を盛り上げてほしいわけですね。
そういう面では、主催が身銭を切って、というのは健全ではありません。
収益化しよう、というわけでは勿論なく、適切な財務を心掛けるようにしたいですね。

○見通しの甘さ

再三書いていることではありますが、サークル参加・一般参加共に想定以上の規模になりました。乃々はすごい。とまあ、イベントごとで規模が大きくなるのは大変素晴らしいことには違いないのですが、それはちゃんとコントロールできてこその話です。

熟練のスタッフ陣がいたからこそトラブルなく無事イベントを終わらせることができましたが、そうでなければどうなっていたか分かりません。
そんな熟練のスタッフさんたちですら「もう少し人数がいたら楽だったかも」とご指摘があったレベルですので...。

正直な話、主催として未熟な自分のキャパシティを超えたイベントになってしまったなあ、というのが反省点です。もっと様々なシミュレーションを行うとともに、私自身のレベルアップが必要だと痛感しました。

 

○告知が不十分

告知や宣伝面はかなり力を入れていてそこそこ自信があったのですが、それでもイベント後に「もりくぼオンリーなんてあったんだ」みたいなツイートが少なからずありました。せめて、乃々を応援している人にはすべからく情報をお伝えしておきたかったです。
告知は普段の活動から課題としているのですが、ここまで力を入れても届かない部分があるのか、と悔しい思いがありました。
引き続きののinfoでの活動とかを地道にやっていくしかないのかな、と。
『おとぎの森へようこそ』をブランド化していくのか、はたまた。

○私が楽しめなかった

イベント中のお話です。書いたように、私は想定外の対応に追われていっぱいいっぱいになり、ぶっちゃけ楽しむ間も無くイベントが終わってしまいました。もっと参加者さんの交流とか、参加者さんの楽しんでいる顔を見たりとかして悦に浸りたかったのに。
光陰矢の如し、3時間っていうのは案外短いですね。

アフターイベントは精神的にも落ち着いていたので楽しんで参加できましたが。(なんか300連してたけど)

主催ということで気を張るのは張らなければならないのですが、それとともにもっとイベントを楽しむ、という余裕を持ってイベントに臨むべきだったなあ、と思います。

あとはシンプルにSNSの運用面とかで弊害も出ていましたしね。Twitterの運用もすべて私が行っていたのですが、イベント中は私の手が空かず更新が全然できませんでした。
主催は主催に専念すべきだったのかも。

 

他にも細かく挙げればきりがないのですが、大きいところでいうとこんな感じでしょうか。また思い出したら追記していこう。

 

これから

長々とお付き合いいただきましてありがとうございました。

今後についてのお話です。

 

ツイッターで『#おと森』『#おと森オンリー』サーチをかけていると「ぜひ第二回を!」という声をたくさん拝見して嬉しい気持ちでいっぱいです。

ただ、上記の通り1回目で何のノウハウもなかったとはいえ10か月もの期間をかけて完成したイベントですので、同じようなことをするとまたそれだけの時間が必要なワケで。。。
現実世界のイベントってのはそれだけ大変なのです......。

じゃあもうやらないのかと言われると「次を考えてないのに課題点・反省点なんて振り返りませんよ」というのが答えです。それに、主催した自分がイベントそのものを楽しみきれなかったってのはあまりにも悔しい

ただやっぱり今回のように現実世界で場所を貸し切って......みたいなのはしばらく時間をください。

ひとまず現時点で一つ言えることは、

 

2023年夏を目途に企画しているものがあります!

(´ー`)o○(夏の終わり頃になにかおめでたいことがあったよな)
(現実世界で開催するオンリーイベントじゃないよ)

続報をお待ちいただければ幸いです🐿

 

 


――――――ここから大事な話――――――

 

そして、今後を考えるうえでもう少し準備会メンバーを増強したいな、と考えております。現状のメンバーだとかなり一部の人間に負担がかかるような形になってしまってますので......。

初めにお伝えしておきます、無償です。

「乃々ちゃんのために何かしたい...!」という方は是非お声がけいただけると幸いです。

 

①WEBデザインに明るい方

イベントの運営上、Webサイトの構築が必須です。

現在Web関係は担当ひとりに管理を任せてしまっているので、できればほかに最低一人は分かる方がいてくれれば......と思っております。とはいえ、私も門外漢でさっぱりなので要綱だけ記しておきます。

最低限:CSSのflexboxかgridがわかる、Githubも最低限使える
望ましい:Svelte、或いはReactの経験(趣味・いじったことがある程度でも)
できれば:Tailwindに抵抗がない・主催と面識がある

だそうです。
私にはよくわからないのですが、結構ナウいテクノロジーのようなので、webサイトで遊んでみたいなあ、という方は是非......!
おと森準備会のTwitterにDMでもリプライでもご連絡頂けると助かります。(私の個人のアカウントでも大丈夫です)

 

②イラスト・デザインを手掛けられる方

今回はゆきぬのさん・あずまうどさんという超心強い方々に準備会メンバーとして辣腕を振るっていただきましたが、その一方でお二人にとんでもなく負担がかかっていた、というのもまた事実です。

準備会メンバーになってイベントにがっぷりよつ...とはいかないまでも、適宜「こういったイラストをお願いできないか」「こういったデザインでご協力いただけないか」といった部分が出てきたときに助っ人がいてくれると大変ありがたいな、と思っております。

どういった形で募集するのがやりやすいかはまだ検討の段なのですが、もしお手伝いできるかも、という方は心にその思いを秘めておいていただけるととても助かります...!

 

 

とりあえず、お伝えしたかったことは以上です。

また、何かあったらよろしくお願いしますね。

 

 おとぎの森準備会 主催
 ののinfo 代表管理人 松田

 

(2023/03/06 23:10 誤字・脱字修正)

 

 

 

*1:また、おと森の主催は『ののinfo』という形をとっていたから、というのも理由の一つです。私(松田)の名義はあまり前面に出したくなかったので。

*2:アイドルマスターというジャンルで見たときに、サークルスペース的に一番大規模なイベントは皆さんご存知コミックマーケット(夏・冬)なのですが、コミケはオールジャンルイベントなので取り上げません。

*3:sideM はいまいち情報がなく実態が分かりませんでした...。

*4:その1年前のMBF内でもプチオンリー『おいでよ!もりくぼの森』が開催されています。

*5:これらの実情は開催を決める前からすべて把握していたわけでは勿論ありません。色々と準備を進めていくうちに知った内容です

*6:これもMBFで教えていただいた情報です。それまで、元々の大本命は『シンステでプチオンリーを行う』でした。

*7:誤解を生みそうなので明記おきますが、これは良し悪しの話ではなくあくまでイベントのコンセプトの話です。歌姫はとても楽しく素晴らしい即売会ですよ!

*8:MBFやアンケートを取った二日後。

*9:アイドルマスター全体でいうと、2015年の秋月律子さんのオンリーがおそらく最新とのこと。そう聞くと、だいぶ無茶したなあと反省><

*10:一応、狙ってやってました。いきなり情報を出すよりこちらの方が注目度が上がるので。

*11:本当は定量目標まで定めるのがベターではありますが、今回は割愛しています。

*12:そしてなし崩し的に準備会メンバーに......

*13:既にスタッフ登録の締め切りは過ぎていましたが融通してもらいました

*14:このイラスト展示も、実は絵本の文字部分をスチレンボードで作り、それを上からぶら下げて立体展示にする、というのをやりたかったのですがコストと安全性の観点からボツに

*15:詳しくは犯罪収益移転防止法で調べてみてください

*16:様々な不安が頭をよぎり、イベント一週間前くらいから気が気じゃなかったです。毎日イベントでトラブルが発生する悪夢を見てました。

*17:まあ実態は純粋に前日だから駆け込み登録、て方が大きい理由だとは思います。でもSSRが実装されたから、の方がおもしろいし運命を感じますよね

*18:ちなみに打ち合わせ当時の会話は スタッフさん「ちなみにカタログは何部印刷しましたか?」 松田「○○部です」 ス「カタログ切れたらどうします?」 松「特に想定していませんでしたが...」 ス「了解です。じゃあ前のイベントで余ったリストバンド持っていくので最悪それで対応しましょう」 松「え、必要ですかね?○○部ですよ」 ス「こういうのは備えあれば患いなしですよ笑」

*19:世代ではない。

森久保乃々がアイドルになった日

お世話になってます。

森久保乃々のプロデューサーの松田と申します。

令和3年8月30日15時。アイドルマスターシンデレラガールスターライトステージの新ブランフェス限定アイドルとして

[星降る森のおとぎ話]森久保乃々

が実装されました。

f:id:deathmatz:20210910001017j:image

f:id:deathmatz:20210910001021j:image

フェス限を待ち続けてもう3年ほどになるでしょうか。嬉しいね。

 

この記事のメインは[星降る森のおとぎ話]の特訓コミュについての話になります。

そして、独自解釈がめちゃくちゃ強いです。『解釈違い』だったらごめんなさい。

 

今回のコミュは、乃々のアイドルとしての物語の大きな転換点となる、とても大切なお話でした。

ストーリーコミュやアイドルコミュ、「もりのくにから」の歌唱に匹敵する、いやそれ以上に大切な、物語の「転」に当たるであろう部分。正直、シンデレラでこんな描写がされるとは思っていなくて「デレステのサービス終了するんじゃないのか」と不安になったくらい大きなストーリーだったと私は捉えています。

 

森久保乃々の担当を名乗っていてまだこのカードを引けていない方は、できれば今すぐブラウザを閉じて次のフェスで乃々を引いて欲しい。或いは、この記事を読んだりネタバレに目を向けるのを、プラチケが出るまで待ってほしい。絶対に、自分の目で見てほしい。

そうでない方も、ぜひ今回のコミュをきっかけに、乃々の物語を知って、好きになってほしい。

つまり全員、引け、ということ。性能もとてもつよいし。

 

 

 

 

では早速、まずはネタバレから。

 

 

 

 

f:id:deathmatz:20210831191027p:image

特訓前のイラスト。童話の世界のような森の花畑の中で乃々とお話をします。後半の乃々の発言は[森のものがたり]を思い出しますね。

おとぎ話のお姫様みたいに綺麗な姿の自分をいっぱい撮ってもらう、と意気込んで?います。乃々が「いっぱい撮ってもらいます。」なんて。

このカードでは特訓コミュに限らず終始前向きな乃々が描かれています。

 

f:id:deathmatz:20210831191034p:image

撮影終了後。乃々から唐突にお礼が。何についてかと言えば、今回のすてきな撮影のこと……だけでは、ありませんでした。

 

f:id:deathmatz:20210831191042p:image

撮影の途中で、いろいろと思い出した。

アイドルになってから、今までのこと。

2012年11月6日にモバマスで[森久保乃々]と[森久保乃々+]が実装され、そして今日に至るまで。この世界では恐らく一年にも達していないのでしょう。

ぎゅっと詰まった彼女の足跡は、何度も後戻りして、何度も後ろを向いて、その場に留まろうとして、無理やり引っ張られたような跡も残っている。

それでも頑張って土を蹴って。気づけば、こんなにも勇ましく、美しく。そして。

 


f:id:deathmatz:20210831191054p:image

『楽しく』

乃々の一つのカミングアウト。

「アイドルのお仕事は……やっぱり、楽しいって思えて」

 

いつからでしょうか。

『森久保乃々といえば、すぐにアイドルを辞めたがる内気なアイドル』

そんな定説とは裏腹に、乃々がお仕事やアイドル活動を前向きな言葉で表現することは、今ではそんなに珍しいことではありません。

しかしそれらは「このお仕事は」「ユニットメンバーが頑張ってるから」「プロデューサーさんがいるから」などなど。いつも、そんな枕詞がついた少し限定的な表現でした。

f:id:deathmatz:20210912182134p:image
f:id:deathmatz:20210912182128p:image

f:id:deathmatz:20210912182746j:image

f:id:deathmatz:20210912182817j:image

それでは今回はどうでしょう。

今の乃々が過去を振り返った時。

アイドルのお仕事を表現するための言葉は「楽しい」だった。

この事実が、どれだけ大きいことか。

乃々にとって『アイドル』はもはや、「辞めたい」ものでも「向いてない」ものでも「むり」なものでもなくなった。

乃々にとって、アイドルとは「楽しい」こと。

無理やり、半ば強引に。彼女をこの世界に引きずり込んだプロデューサーとして、彼女の口からそんな言葉を聞けたのは、一つの目標が達成されたような、そんな喜びでした。

 

ほんの少し自分語り。

ずっと乃々には聞けなかった。

「アイドルは楽しい?」という簡単な問答が。

それは、否定されるのが怖かったから。

自分(乃々のプロデューサー)は、嫌がる乃々を無理やりアイドルに仕立て上げた。まだ意思決定能力の弱い子供に対して、大人という優越的地位を振りかざした非常に自分勝手な行いです。森久保乃々をアイドルにしたその瞬間から、重い、それは重い十字架を背負っている。

その罪は、結果でしか報いることができません。『アイドルのプロデューサー』として、『アイドル』を森久保乃々という少女の人生を好転させ最大の幸せに導くものにする。そうでしか、自分を正当化できない。ああ悲しいかな、なんというエゴイスト。

……すなわち「アイドルは楽しいか」と彼女に聞いて、その回答が「No」だとすれば、それは自分の行いの全てが誤っていたということに他ならない。己の恥ずべき罪、そして過ちを眼前につきつけられるようなものです。それが、怖かった。だから、聞けなかった。

f:id:deathmatz:20210912182928p:image

 

そんな前提があったからこそ。

「アイドルは楽しいって思えて」

乃々がこの言葉を言ってくれたこと、その重さよ。

俺が、乃々をアイドルにしたことは間違いじゃなかった。

『もりのくにから』も、今回の言葉と同じようにその十字架を消し去ってくれるとても素晴らしい歌詞ですが、やっぱり彼女の口から直接明確に伝えてくれる、というのは素晴らしいものですね。

(ちなみに、ここの「楽しいって」の言い方がとてもとってもかわいい)

 

でもこのコミュはね。これで、これだけで終わりじゃないんだ。


f:id:deathmatz:20210831192002p:image

続きます。

前向きになれた。それは、今が楽しいから。

「未来はもっと楽しくなるかも」

なんてポジティブな発言なんでしょう。

 


f:id:deathmatz:20210831191048p:image

だから。

 

f:id:deathmatz:20210831191000p:image

そして、乃々の口から出た言葉は。

 

「まだアイドルでいたい」

 

でした。

 

聞いた瞬間、嗚咽が漏れました。

何を隠そうこれは、私がプロデューサーとして、乃々からどうしても聞きたかった言葉で、そして「アイドルマスターシンデレラガールズ」が終わるまで絶対にその望みは叶わないと思っていた言葉だったから。

 

この言葉は、言うなれば『乃々の物語』の一つの区切りなのです。

 

 

先ほども言った通り、乃々はアイドルをやりたくないアイドルでした。

f:id:deathmatz:20210912181809j:image

f:id:deathmatz:20210912182034p:image

 

自分に自信がなく昔から臆病な彼女は、その自己評価の低さ故か、自分の外側にあるものに強い抵抗感を示していました。

「もりくぼなんかが分不相応なことをしたら嫌われてしまうかもしれない」

というような思考回路でしょうか。彼女の意志の根底には「嫌われたくない」という願望が見え隠れしています。

f:id:deathmatz:20210910073130p:imagef:id:deathmatz:20210910073137p:image

f:id:deathmatz:20210912183015j:image

(「見捨てられる」ことに対する恐怖)

 

それでは、そんな彼女がなぜアイドルをやっているのか?

答えは単純です。

「アイドルをやらされているから」

これに他なりません。

 

沢山のお仕事を経験して、一歩ずつゆっくりと乃々は変わっていきました。成長、と言う言葉の方が正しいでしょうか。

そんな成長ゆえか、彼女が「アイドルを辞めたい」と言っている姿を久しく見ていません。

それでも、実は乃々は今までに一度も「アイドルをしたい」とか「アイドルになりたい」と言ったことがありませんでした。

あくまで乃々は『アイドルをしたいわけではないけれど、周りから望まれてやっている』というスタンスを崩していないのです。

 

それは、傷つかないため。

『アイドルをやらされている』という立場は、乃々を守るとても頑強な殻であり、何よりも大きな逃げ道でした。

 

乃々は逃げてもいい。

「だって、もりくぼはアイドルはやらされてるだけだから」

乃々は隠れてもいい。

「だって、もりくぼはアイドルをしたいわけじゃないから」

乃々は「むりだ」と弱音を吐いてもいい。

「だって、もりくぼはアイドルに向いていないから」

 

なのになぜ乃々はアイドルを辞めないのか。

それは、

「応援してくれるファンの皆さんがいるから」

やらざるを得なく、

「一緒に頑張る友達がいるから」

やるしかなく、

「プロデューサーに迷惑をかけたくないから」

やりたくないけれど、やらされている。

 

裏を返せば、乃々がアイドルを続けているのはファンのせいであり、アイドル仲間のせいであり、なによりもプロデューサーのせいです。

アイドルに対して消極的であること。お仕事から逃げてしまうこと。アイドル活動で、例えば失敗してしまうこと。

乃々のそれらの行いの責任の所在をまだ中学生である彼女に求めるのはお門違いです。だって、乃々はやらされているだけなんだから。

彼女がアイドル活動を通して傷ついた時。

アイドルとして誰かを傷つけた時。

アイドルだから誰かに嫌われた時。

そして、乃々に対する批判や攻撃があったとして、それは全て周りやプロデューサーが被るべきもの。乃々がそれらに曝されることはない。

アイドルという光の当たる立場にいる彼女には、その光の強さの分どす黒い影ができてしまう。

「やる気ない奴がアイドルやるな」とか「もっとアイドルをやりたい子に出番を譲ればいいのに」とか「私の方がかわいいのに何であの子が!」とか。

そんな鋭利な言葉の刃は、たった一つの事実で、乃々には届かなくなるのです。

『森久保乃々は、自分ではアイドルをやりたくないのに、悪い大人にやらされてるんだ』

このただ一つの事実で、振り下ろされる刃の先は変わります。

「やる気ない奴にアイドルをやらせるな」が正しく「もっとアイドルをやりたい子に出番をあげればいいのに」が正しく「私をアイドルにしてよ!」が正しいのです。

『やりたくないのに大人に無理矢理アイドルをやらされて、森久保乃々ちゃんはなんて可哀想な子なんだ』『他人の為に頑張れる、森久保乃々ちゃんはなんて素晴らしい子なんだろう』が正しいのです。これこそが、事実です。

乃々はあくまで被害者だから。悪い大人にやらされているだけ。誰かのために仕方なくやっているだけ。そうでさえあれば、批判や否定、「嫌い」の矛先は乃々には向かない。乃々は傷つかない。

 

最強の防護壁です。彼女にとって最後のセーフティ。

だからきっと、乃々はいままでに言わなかった。

「アイドルをやりたい」とは、一言も。

どれだけ楽しい思いをしても、居心地が良くても。

乃々がアイドルを続ける理由は、ずっと彼女の外側にありました。

 

 

それでは、今回に立ち返りましょう。

乃々が「アイドルでいたい」と言った。誰がいるからじゃない。誰のためでもない。

アイドルが、楽しいから。アイドルを続けていったらもっと楽しいだろうから。だから、アイドルでいたい。

 

乃々は自分の中に、アイドルを続ける理由を見つけました。

 

そして、それを口にするんです。どれだけ勇気が必要だったのでしょう。並大抵の覚悟では無かったはずです。

これから、乃々に批判や否定の矛先が向いた時。

「だって、君がアイドルでいることを望んだんだろう」

「自分の意志で選んだことだろう」

と言われれば、彼女に逃げ道はありません。批判や否定に正面から立ち向かわなくてはならない。それが分からない彼女ではない。ずっと避けてきたんですから。

(もちろん、乃々の意思がどうあれ彼女をあらゆる攻撃から守るのが私(プロデューサー)であり、それは今後も変わりません。)

 

森久保乃々という少女のアイドルとしての物語の肝といえる部分。

「乃々はなぜアイドルをやっているのか?」

この問いの答えが変わったのです。

「アイドルにさせられたから」じゃない。

「アイドルでいたいと願ったから」なのです。

今までの成長や変化とは根本的に異なる物語の変容。

 

「アイドルにさせられた」少女が自分の意志でアイドルであることを選んだ。

森久保乃々が、『アイドルになった』。

 

そんな、乃々の物語の一章の終幕といってもおかしくないようなお話でした。

f:id:deathmatz:20210912200936j:image

f:id:deathmatz:20210912200819p:imagef:id:deathmatz:20210912200825p:image

 

これ、私の目標だったんですよ。乃々をアイドルにした上で、彼女のプロデューサーを名乗る上で、最大の目標。

f:id:deathmatz:20210910075002j:image
f:id:deathmatz:20210910074959j:image

「乃々を辞めたくならないアイドルにする。」

アイドルの楽しさを知り、成長して強く大きくなった彼女に、「アイドルでいたい」と思ってもらう。

 

f:id:deathmatz:20210910075339p:image

f:id:deathmatz:20210912192034p:imagef:id:deathmatz:20210912192041p:image

 

次の目標は、まあ変わりません。

進み続けて、彼女に一番上からの景色を見せてあげること。

 

乃々をシンデレラガールに。

 

乃々の物語は、これからも紡がれていく。

 

 

 

 

〜〜〜こっから余談〜〜〜

 

 

 

 

 

f:id:deathmatz:20210912192238j:image

そんな素敵なカードでしたから、いっぱい引きました。1500連。総選挙の10連チケットが100枚あったのと、無償ジュエル200連分くらいと、有償が300連分くらい。

ちゃんとお金を落として運営に分からせないといけない。乃々は素敵なアイドルなんだと。

期待値的には16枚くらい引けててもおかしくないはずですが、そこまで運は良く無かったみたい。

 

一応、件の特訓コミュを見ているときの自分の音声もあったのでリンクを貼っておきます。地獄の釜の蓋が開いても許せる人向け。

[星降る森のおとぎ話]のコミュで泣く人 - YouTube

 

 

そうそう、8月27日には乃々の誕生日もあったので。イラストが大量で素晴らしいですね。

f:id:deathmatz:20210912193839j:image
f:id:deathmatz:20210912193842j:image

f:id:deathmatz:20210912193905j:image

f:id:deathmatz:20210912193616j:image
f:id:deathmatz:20210912193611j:image
f:id:deathmatz:20210912193614j:image

誕生日にはお出かけをしました。表参道(デレの事務所は青学のあたり、というのが通説なので)でショッピングして東京タワーで夜景を見る。

誕生日プレゼントに帽子を買って植樹をしました。帽子には「もっと変装が必要になるくらい有名なアイドルになるぞ」という願掛けを込めている。

 

誕生日〜フェス限実装と、二週間くらいずっと乃々のことを考えていた。素晴らしい日々よ。

 

こんなところで筆を置く。それでは。

 

第10回シンデレラガール総選挙を経て

去年の記事はこっち。

第9回シンデレラガール総選挙を経て - 松田養鶏醸

 

今更ですが投稿タイミングを逃していたので。

感想戦と反省会。PDCAのC。そして側面の一つは熱意の備忘録。そんな記事です。

 

 

第10回シンデレラガール総選挙。

乃々の結果は総合14位、Co7位でした。

前回から5位もランクアップ。ボイスを獲得した第5回を除けば最高順位。素晴らしい。

 

それでは私が掲げていた目標は。

総合10位 or Co5位。

つまるところ、未達。

 

14位という順位をどう受け止めれば良いのか、という話。

14位、すごい!!なのか、14位、悔しい…なのか。コップの水理論。

 

 

私は後者でした。

乃々はシンデレラガールに相応しいアイドルだと、そう信じて疑っていないので。

私は、悔しがらなければいけなかったのです。

 

 

少し本筋から逸れます。

ご存知の通り、シンデレラガール総選挙は投票者達の入り組んだ思考が複雑に絡み"歪み"の要素が多数あるため、決して単純な人気投票ではありません。

「声をつけたい」や「シンデレラガールにしたい」は当然として「50位圏内にはせめて入れてあげたい」「一度CGを取れたからこの子はもういい」に至るまで。応援する人間の熱量の差や環境の違いがアイドルの順位に少なからず影響を及ぼします。

 

さて。そんな総選挙における乃々の課題の一つは実人気と総選挙順位の乖離でした。

f:id:deathmatz:20210531190855p:image

私が今回の総選挙前に作ったシートです。デレマスが厳密な"人気投票"をやっていない以上、190人もいるアイドル達の実人気なんて測れるはずがないし、こんなものは抽出する指標によって結果を歪曲させることは難しくありません。

実際、これは私が都合が良いようにデータを選びとっています。(ねとらぼの人気投票とか集計時間的になんの説得力もない)ただそれでも、上の画像のシートの情報は他ならぬ"事実"の一つなのです。

この仮定の乖離理由としては、乃々のアイドルとしての背景を鑑みて「熱意を持って乃々の順位を一つでも上にしたい」と思う人が少ない、ファン層的に純粋な課金力のある担当P(30代以上の独身P等)が少ない…等の推察ができますが、エビデンスに欠けるこれらは"事実"ではないので割愛。

 

何が言いたいのか。

アイドルの実人気のみならず、1割ないし2割程度はプロデューサーの想いや行動が反映される総選挙というイベントにおいて、乃々の実際の人気や総体的な応援量に対して総選挙結果が劣っているとするならば、それはすなわち担当プロデューサーの所為だ、ということ。

私が、我々が、乃々の足を引っ張っていることに他ならない。

 

14位。上も下もすごいアイドルばかり。

乃々の実人気。乃々はどこにいるべきアイドルなのか。そんなものは一般論では分からない。測れるものでもない。きっと事実を知るべきではない。

それでも、私は乃々が一番だと信じている。彼女こそが一番上にいるべきだと。

一番シンデレラガールの青色のドレスに似合うのは彼女だ、と。

彼女は、それを身につけるにふさわしいアイドルなんだ、と。

 

つまり、乃々に1位という順位とシンデレラガールという称号を渡せない限り、それは自分(プロデューサー)の怠慢であり、失態なのです。彼女を在るべき場所に導けなかった自分の責任です。

 

だから私はこの結果を受けて、悔しいと思わなければならないのです。

 

これで少しでも達成感を得てしまっては、他ならぬ乃々に合わせる顔がない。

乃々が一番素敵なアイドルなんだと信じている自分自身に言い訳が立たない。

"1位"と"シンデレラガール"という称号を乃々に渡せるまでは、喜ぶなんてもってのほか。

それ以外の結果に対して、本気で悔しがらなければならない。後悔して、奮起しなければならない。

 

……と。ここまでが本音と建前の建前の部分。脳味噌が理性的に意図的に合理的に作り上げた思考回路での感情の発露です。

そしてこれこそが、私が目指している正しい"森久保乃々のプロデューサー"としての在り方。

 

それでは実際はどうか。嗚呼、悲しいことに。14位という結果に喜んでいる自分がいました。

理想と現実は、えてしてかけ離れているものです。

 

28位 → 32位 → 25位 → 19位 → 14位

ご覧ください、これが乃々のボイスを獲得した以降の順位の変遷です。

 

去年書いた記事の引用。

来年目指すのは総合10位。まず、あの結果発表のアニメーション演出に名前を連ねることを目標にしましょう。

再来年。昨年10位の勢いをそのままに、総合5位ないしCo3位を獲得し、総選挙楽曲メンバーに選出されることを目標にしましょう。

3年後。総選挙楽曲メンバーに入り、シンデレラガール争奪戦に参加することを目標にしましょう。

 

目標を達成できなかったのは事実。
乃々をあるべきところへ導けなかった、それも事実。

 血が滲むほど悔しい。或いは、悔しいと感じなければならない。
それも、事実。

それでも私は、この順位の可能性に期待せずにはいられないのです。

 

「乃々ちゃん14位! 来年は10位以内目指せるかもしれない!」
「もりくぼ来年10位入れそうだぞ、もっと応援するか」

結果発表の後、数時間パブリックサーチし続けていましたが、そんなツイートが本当に山のように出てきました。

 

f:id:deathmatz:20210628235436p:plain

これも選挙前に作った画像。

 今年、第10回シンデレラガール総選挙において、本気で乃々をシンデレラガールにしようと考えていた人間はどれ程いたでしょうか。

 

「昨年19位のアイドルをシンデレラガールに!」
妄想は自由ですが、現実はそんな甘くはない。

みんな分かってる。だから、言わない。私も然りです。

頑なに「乃々が一番素敵なアイドルなんだ」と客観性のない理想を夢に描く、言うなれば狂信者の自分ですら、そうなのです。(そこを声高に宣言できていない時点で私はまだ狂いきれていないのかもしれない。まだ、まだ愛が足りない)

 

昨年2位や3位のアイドルがシンデレラガールを狙うのと二桁順位で安定してしまっているアイドルがシンデレラガールを目指すのは、根本的にモノが違います。

二桁順位で安定している、言うなれば中堅のアイドルがシンデレラガールを目指す、ということは単年ではなく継続して本気の応援を続けなければならないので。一回頑張ればいい!ではない。

爪がめくれようとも手のひらが血だらけになろうとも、頂上の見えない崖をただ登り続けるしかないのです。

 

そんな中で達成した14位という順位。うっすらとではありますが、確かに頂上は見えてきたのかもしれません。

これでいいんです。着実なステップアップ。

 

来年目指すのは総合10位。まず、あの結果発表のアニメーション演出に名前を連ねることを目標にしましょう。

再来年。昨年10位の勢いをそのままに、総合5位ないしCo3位を獲得し、総選挙楽曲メンバーに選出されることを目標にしましょう。

3年後。総選挙楽曲メンバーに入り、シンデレラガール争奪戦に参加することを目標にしましょう。

今後の目標。もう一度言います。

 

これは決して、絵空事ではないのです。森久保乃々をシンデレラガールにするためのロードマップを、丁寧に描いていこうではありませんか。

 

 

別にこれは自慢でも傲慢でもなんでもなく事実として、乃々を応援している人の中で今年一番総選挙のために活動していたのは自分だと思います。

(僕の活動で変わる票数なんて絵描きさんの素敵なイラスト一枚で吹き飛ぶ程度の票差ですが)

 

あくまで総選挙活動がそれぞれユーザーの自己満足の延長線上である以上、そこに他者に押し付ける義務感や上下関係はいらないし、コミュニティ化し過ぎるのも危うい。偉いとか偉くないとかもない。言うなれば全員が個人事業主、ギグワーカーです。

ただ、コミュニティ化を是とする気は微塵もありませんが、個人で大きなことをするのは難しい、というのも事実。

選挙期間だけでなく、今後一年を通して乃々の魅力を丁寧に広めていく必要がありますね。

公式供給の可能性としては

デレステいとしーさー♡イベント(なんて記事を晒す前にイベントが終わってしまった)

デレステフェス限ブランの実装

・新曲(そろそろ全体曲を歌わせてあげたいですね)

・福岡公演

デレステストーリーコミュ第5話の実装

・ポプマス限定レア実装

モバマスデレステ輸入カウントアップガシャ(アニバ時期にGf∀が来る確率も高い)

あたりが現実的な公式供給でしょうか。楽しみですね。

 

さて、閑話休題

昨年14位だった佐藤心さんは今年8位。CD圏内に手が届くところまで来ています。

同じ第5回でボイスがついた同期の頑張り。素晴らしいですね。大いに参考にしましょう。決して離されてなるものか。

 

俺の思いは変わらない。

[シンデレラガール]の青色のドレスが誰よりも一番似合うのは他でもない、俺の愛してやまない森久保乃々なんだ。

彼女の自己否定を否定するために、定量的かつ絶対的で揺るがない"1番"という順位を掲げる。

それが彼女をアイドルにした己の果たすべき責任。中途半端な思いはいらない。

 

今年の14位と言う順位は、決して悲観的なものではありません。

よりゴールの画の解像度が上がりました。

改めて、来年10位以内。次はCD歌唱圏内。そしてシンデレラガールへ。

一歩ずつ前へ、確かにステップを踏んでいきましょう。

 

[シンデレラガール]森久保乃々 は夢物語のおとぎ話ではない。

 

 

 

 

 

さて、それでは自分の活動を色々と振り返っていこう。ここから話は変わるので興味ない方はブラウザバックしてください。

来年の総選挙は既に始まっている。

 

 

【とりあえず私のやったこと】

・投票

・票交換

ダイマ/投票企画系の参加

ダイマ募集ツイートなどの拡散

・一斉投票企画「森づくりぷろじぇくと」

・第5回選挙組一斉投稿企画「#GoforCinderella」

・他鯖との交流会

・俺達の少女A(不採用)

・discordでの話し合い

・カウントダウンイラスト企画運営

 

 

 

まず上4つ。直接投票数に絡む奴等。

個人の投票(課金)について

 

デレステはフル(30,000票)

f:id:deathmatz:20210528005029j:image

モバはちょっとだけ(4,000票強、11セットくらい)

f:id:deathmatz:20210528005056j:image

(何故か最終的な票数のスクショがなかった)

 

元々自分の決めてた「後悔しない」ラインがデレステフル課金迄ではあったから、予定通りって感じ。まあやっぱりもうちょっとどうにかできなかったのかっていう自問自答が無いではない。

これは総選挙終了後に気付いたんだけど、乃々はモバでデレステの輸入ガシャが近々来てもおかしくないので、それに備えて課金した方が良かったかも。実際、去年は[めぐり合う夏]のドリフをガチ走りしてしまったので、モバ初心者で資産の心許ない私は投票券約15万円分の機会損失が生じていた。これは大きな反省点。

デレステは来年の総選挙中のSSR実装はあまり期待できないし、モバなら今から1年際立った露出が無ければ来年30万円入れる価値が出てくるかも。ドリチャンとか16万くらい入れても引けないですし。(体験談)

 

票交換については、最終日に余らせた100票(追加課金したので+300票)を除いて全部交換した。

ドリームユニットもちょぼちょぼ。

内訳はこんな。

f:id:deathmatz:20210528005121p:image
f:id:deathmatz:20210528005126p:image

 

そこを含めたら乃々への総投票数は69,000票くらい。

12万には遠く及ばないけれど、きっと少なくはないはず。仮に乃々の総得票数を350万票だとすると2%くらいは私の票になる計算。そう考えると、すこしはやって良かったなって気分になる。母数が未だ少ないのだ。

 

ダイマについては、〇〇してくれたら投票します系企画へのリプライとかリアル布教(知り合いがデレステインスコして5,000円分課金&投票してくれた)あとは勿論ダイマも含めて、そこでいただいたのが合計3,000票くらい。

というわけで、トータル大体72,000票分くらいは直接的な活動の成果としてはあったのかな。

 

拡散については、評価を下すのが難しい所ではあるんだけど、やって効果がなかったわけじゃないと思う。実際、discordに投票先アンケートやダイマ募集ツイートのリンクを貼って乃々のダイマが増えたりもした。

ただ、私の知る限り乃々のダイマや投票宣伝を積極的に行っていたのは5,6人程度。他の勢いのある界隈に比べたらどうしても力不足感は否めない。

乃々を応援するにあたってはツイートの拡散よりも、ダイマ活動や投票企画への参加などをもっと積極的にするようなマインドを醸成していくことの方が大切かもしれないですね。

 

【所感】

精力的に活動できた方だとは思う。でも、目標に届かなかったってことはもっとハードルを上げる必要があるということ。

というわけで、100,000票っていう数字を来期の目標に定めたい。雑に金額を考えたら50万。すなわち1ありす未満。本当はもっと安いですが。

 

 

一斉投票企画「森づくりぷろじぇくと」について

要するに #一斉投票ォ ですね。

「森久保ォ!」に代表される「ォ」ネタについて、私はファンではなくプロデューサーなので絶対に言わないしあんまり好きでもないけれど、タグとしては中々に秀逸だという自負がある。一昨年くらいから使ってました。乃々が嫌な気持ちにならない範疇でキャッチーさを追い求めた。

毎週木曜日の22時から24時まで #一斉投票ォ タグをつけて投票しようという企画。
最終回ではその間の #一斉投票ォ タグの付いたツイートの集計だけで72,432票の投票をいただくなど、それなりに効果はあったように思える。

 

反省点は告知面。初日の30分前に告知ツイートをするという体たらく。

私の方で作っていたフライヤーの出来が酷すぎてdiscordでうんうん頭を悩ませていたら某氏が神クオリティのを作ってくれました。…という経緯があり。

氏にはお世話になりっぱなしで頭が上がりません。

before

f:id:deathmatz:20210531133706j:image

after

f:id:deathmatz:20210528005338j:image

(素敵が過ぎる)

 

少し蛇足ですが……。そもそも世に蔓延る一斉投票企画の趣旨としては

・投票のタイミングを意図的に設ける

・お祭り騒ぎな空気感を作り投票のハードルを下げる

・投票行為に『楽しい』や『面白い』といった付加価値をつける

・他アイドルへ票が流出するのを防止する

などの効果を期待してやってるわけだけれど、そう考えると週に1回まとまった時間でっていう今回の一斉投票についてはアイドル単体の企画としては多過ぎず少なすぎず、中々バランスが良かったように感じました。

ここに合同企画の際の副次的な交換投票が入ってくると、盛り上がりという面でも多過ぎず少なすぎずな感じになるのでは。

マアあくまで私感なのでここは皆で意見を交わして今後を考えていこう。

 

【所感】

「ののinfo」の拡散力が強くなるにしたがって一斉投票企画のパワーも増した、と知れたのはいい収穫。1回の一斉投票企画で7万票超え、出口調査のアカウント数50増っていうのは企画のデキとしては大分前向きに捉えたい。タグも入力しやすい…ハズです。

 

 

第5回選挙組一斉投稿企画「#GoForCinderella」について

これやってるのに気づいた人いました?はい、あんまりいないですね。

第10回なので第5回でボイスがついた4人のスクショとか一斉投稿しようぜ!って企画

 

【所感】

あまりにも宣伝が足りてなかった。

こればっかりは他所の界隈をしっかり巻き込むことが出来なかったのが原因。

三船さん、依田さん、佐藤さんの所とちゃんと密に連携を図って行うべきだった。

…とはいえ、複数界隈に跨って意見を一つに定め綺麗に着地させるってものすごく力が必要なので、今回別企画に注力していて片手間にならざるを得なかった身としては、つーかこれが限界。

この4人はみんな総選挙順位しかり普段の人気も安定しているし、是非しっかりと共同戦線を張れたら面白そうだなあ、とは思っている次第なんですがね。。

ちなみにフライヤーについてはこれも外部委託してるのでとってもお洒落です。

活用できなくてごめんよ。

f:id:deathmatz:20210528005536p:image
f:id:deathmatz:20210528005530p:image

 

 

他鯖との交流会について

計2(3)つの界隈とおしゃべりしました。

これについては私がやったっていうよりは他鯖の方で有難いことにお声をかけていただいたので対応した、という感じ。

 

【所感】

とっても面白かったですし、これは総選挙内外でも幅広くやっていきたいですね。

少しでも外と交流を持つことでエコーチェンバーを抑制することもできますし。特に私みたいな乃々のこと以外何も知らない人間にとっては。

問題はこれに参加してくれる方がどれくらいいるのか、というところ。

私がただ喋りまくるだけの場になってしまう恐れがあります。

discord.gg

 

 

俺達の少女Aについて

ニコニコ生放送で行われている3分間の音声作品によるダイマ企画。

ぶっちゃけめちゃくちゃ自信あったんですけどね。今でも不採用理由は考えているけれどピンと来ない。強いてあげるとすればネタとシチュエーションに振り過ぎて乃々のことを語るのが薄味になってしまった点かしら。

【第16回俺達の少女A_不採用原稿】森久保乃々総選挙対策会議 - ニコニコ動画

 

【所感】

少女A自体は楽しい企画だけれど、総選挙への影響という意味ではそこまでカロリー消費してやる必要はなかったな。音源作ってる時はめちゃくちゃ楽しかったのでそれはそれ。

……というか、この「大人のおままごと」はそれなりに需要がありそうですし、こんな雰囲気のオフ会を開いたら面白そうだな、とも思った。

音源および画像について、わたくし松田と、稲森さん、暁さん、永谷さんのご協力で撮影しました。この場を借りてお礼申し上げます。

 

 

ディスコードでの会議について

毎週土曜日、進捗確認も兼ねてディスコードで話し合いを行なってました。

これの拡散について画像の作成とかを共同管理人に一任してしまっていたので申し訳ないなあ、って感じ。

大体人数が毎回10〜15名くらい。多い時は20名くらい。やっぱり少ないね。

 

【所感】

ムラ社会化には目を瞑るとして、クローズドにはならないように意識はしていたけれどこればっかりは難しいですね。。。

あと基本喋ってるのが私しかいないっていうのもよくないのかも。

聞き専でも構わないからたくさんの人に来て欲しいし、そう考えるとdiscordはクローズド過ぎるのかも? Twitterのスペース機能とか使ってみる? 日常的にもっと雑談すべき? ……。

ここは去年も挙げた課題だけれど解決の糸口が中々見つからないですね。合同企画とかのために他鯖行くと平気で4,50人くらいいたりして圧倒される。できる限りオープンで、かつ居心地の良い環境を…。また悩み続けるしかないですね。

 

 

カウントダウンイラスト企画について

今回私が一番力を入れてやっていた企画です。

知らない方はとりあえずこのモーメントを見て下さい。後悔させないので。

 

 

総勢28名の絵描きさん及び漫画家さんにご協力いただいて毎日総選挙終了までカウントダウンしていく、という企画。

 

乃々は創作にとても恵まれていて、素敵なイラストを描かれる方が本当に沢山いらっしゃるんです。今回は28名の方にお声がけしご協力いただきましたが、それだけではないというかなんというか。。。毎日毎日、本当にありがたい限りです。(私は担当アイドルのR-18を忌避嫌悪しているのでそれが少ないことも素敵だなあと思ってます。)

毎日可愛い乃々のイラストを見れたら幸せですよね。私は幸せです。みんなも幸せ。素晴らしいですね。そんな企画。

念のためお伝えしておきますが、レギュレーションはしっかり遵守しており、金銭授受は一切ありません。それでもこれだけたくさんの方にご協力いただける……。乃々は愛されてるなあと嬉しくなりました。

 

【所感】

大体エンゲージメントが40,000前後、インプレッションが2,000前後ほど。

当アカウントの企画としては大成功といって遜色ない数字ですが、それぞれの製作者さまからしたらおそらく圧倒的に少ない数字でしょう。

すなわち、広報アカウントの拡散力不足、という課題が浮き彫りとなった形となりました。せっかく素敵なイラストを頂戴しているにも関わらず、RTやいいねが想定よりも少なかった。数倍数十倍拡散されてもおかしくないような作品ばかりでした。その点に関してはイラストをご作成/ご提供いただいた皆様に申し訳ない気持ちでいっぱいですし、もっと頑張らなければならないと奮起している次第です。

この記事を見ている皆様には、改めて28枚全部のイラストを細部までじっくりと見てほしい。本当に、本当に素晴らしいクオリティのものしかありませんので。

見てくれた方には「今年はいつもより総選挙が楽しかった」「来年もやってほしい!」とか「デレステの周年のタイミングでも!」とかのお声をいただいたし、ご協力いただいた絵描きさんにも「またお声がけください!」ってお言葉頂戴したりもして、本当に企画してよかったなって思いました。

 

来年についてはやるかどうかは正直未定です。元々今年当企画をやったのは10回という節目+総選挙がラストになるかもしれないという危機感があってのことなので。

また、私感ですがこういったカウントダウン企画はフローストックの観点から、誕生日や記念日などを盛り上げる手段としてはあまり適さないと考えています。基本的に創作の供給絶対量が増える、といったタイプの企画ではないので。(もし誕生日を盛り上げる為にアクションを起こすとしたら普段乃々やデレマスの作品を手掛けていない方にskeb等で有償依頼をかける、などが有効な手立てでしょうが、「普段乃々のイラストを描いて頂いている方に何もお返しできていないのにそれはいかがなものか」というジレンマが拭えないので個人的には行動しづらいです。不義理な気がして。)

 

もし来年以降もやるとしたら、ついぷらで参加者募集をかけて運営と参加者という垣根をできる限り無くした上で行う、というのが落とし所でしょうか。

今回は、万が一不手際があれば企画者(私)が責任を取るという気概で運営こそしていましたが、あくまでファン活動として一個人への負担を強くするようなシステムは自分で言うのもアレですがナンセンスです。乃々を応援しているのは無論私だけではないですし、誰しもがこういった企画を計画して実行、運営できるようなノウハウを構築して共有することがファン界隈にとってプラスでしょう。

とはいえ、企画の完成系のイメージ作りやこういった将来の展望を作るための実績作り、という面では今回やってみてよかったのかもしれませんね。

 ※これについて、皆さんが楽しんでいただける素晴らしい企画になった要因はイラストをご提供いただいた方々のおかげであって、そこはご留意いただければと思います。私がどうこうというわけではない。これは謙遜とかじゃなくて、マジで。

 

 

あとは少し、今後の展望とやりたいことを述べておこう。言うだけタダなので。

 

・宣伝用Twitterアカウント『ののinfo』の認知度向上(フォロワー1,000超を目指していきたい)

今回カウントダウン企画もあって当初の2倍近くにまでフォロワー数が増加したけれど、それでもまだまだ足りていない。情報発信を根強く行い4桁の大台には乗せたいですね(ついでに管理人が2人しかいない現状も打破したい。頑張ってはいますが、15時更新の新情報をリアルタイムで発信できないのはビハインド)

 

・その他細々とした企画の開催

他アイドル界隈でたまに目にする「カード総選挙」とか「ユニット総選挙」とかそういうのが現段階でのイメージ。参加ハードルを下げてできる限り多くの人の目に止まるような草案づくりが必須。大喜利とかも候補でしょうか。間口を広く、そして面白く。話題性や他担当Pに対する訴求力があればなお良しですね。

 

・discordをより良い場へ

具体的な施策やイメージが特になくて歯痒いですが、もっと盛り上がる場所にはしたい。乃々関連の鯖は過去に色々あった経緯もあるので、今から森久保乃々を応援する多種多様な人が集まる居心地の良い楽しい場所を作ろう、みたいなのは正直不可能に近いですが……。良いアイデアは常に募集検討中。

 

・乃々のグッズをyoutubeなどで紹介

作成会社や運営サイドが営利法人である以上、グッズの売れ行き→次グッズの製作有無だと仮定すると、乃々のグッズが売れれば売れるほど供給が続くことになる。乃々のSSRが実装された際のガシャは回れば回るほどいいし、無論グッズもってことです。グッズの情報発信こそ『ののinfo』でしてはいますが、実際の感覚なども伝えられた方が購買意欲をかき立てられるのかな、みたいな。再生する人がいるのかどうかは置いておいて。

 

・乃々オンリーの同人イベントの開催

熱意を伝播させることの意義。今回「松田さんが頑張ってたから他の担当には入れず乃々に万票いれた」って仰ってくれたフォロワーさんもいたりで、そういうのって大事なんだなって思った。熱意を伝播させるのはやはりネットではなく対面の方が強いし、そうなるとリアルで会える機会を作るのは大切なのかもと考えてリストイン。(ライブは外的要因)何も経験したことないからぶっちゃけ非現実的ですが。コロナもありますし厳しそうかな。

 

・松田という人格の消去

はい。こと乃々に関して私は非常に過激派なので、正直表に出たり他の人をまとめたりすべきではないタイプの人間です。私を嫌ってdiscordにも入りたくない……って方もいらっしゃるみたいですし。そういう人間(私)は界隈にとって百害あって一利なし。上記の内容とは食い違っちゃいますが、出来れば表に出ず裏方に徹した方が健全な存在です。それ言うならこんな記事書くなよって話ですが。
私が消える(勿論陰で総選挙活動は続けながら)メリットと表立って熱意等を伝播させるメリット。少なくとも今「乃々の総選挙への活動や熱意の多寡という一側面において」私の代わりがいないという現状は間違いない。そもそもそんな存在はいないほうがいいのか、いた方がいいのか。天秤にかけて乃々にとってより良い選択をしていきたい。

 

こんなところですね。

 

最後に。

誰かに投票なりを促す以上、当人が真摯に総選挙活動に取り組み、一所懸命な姿勢であることは必要不可欠だと思っています。

ですので、もし私が今後も他者を巻き込み続けていくならばそれ相応の活動はしていく所存です。それが表立ってのものなのか裏でコソコソなのかは置いておいて。

宣言しますが、私は乃々以外のそういった、所謂オタクコンテンツに手をつける気は微塵もありません。さして興味もないですしね。
(秘封倶楽部は除く。申し訳ありませんがこれは既に私の身体の構成要素なので……。乃々へ向けている100%の愛情とは別枠で発生している愛なのです。)
そこは安心?いただければと思います。

 

改めて。

今度こそ、来年こそは10位以内。

乃々の絵本を、ののの物語を。

また素晴らしい一ページを書きあげていきましょう。

森久保乃々の住所について

いとしーさー♡のコミュで出たこのセリフ。

f:id:deathmatz:20210620000701p:image

このセリフを元に乃々の実家はどこなんだろう?という発言をよく耳にするようになりました。

 

神奈川県と乃々のことを世界で一番愛している私の考えをお伝えしますね。

(プロデューサーとしてアイドルの個人情報をあからさまにするなど絶対に行いませんが…。そこはご承知おきを。)

 

乃々は私と同じ神奈川県出身ですが、それではどのあたりに住んでいるのか、と言うことを考えます。


ここでのポイントは
①事務所までの経路
③生活水準
②自然の多さ
です。

 

①の事務所までの経路はなんぞやと言いますと、乃々がアイドルになったとして、事務所までどれくらいが通える範囲内か、ということです。乃々はお仕事が嫌な反面、事務所に行くこと自体はあまり嫌がっていない描写が多いです。(おうちに帰りたいとは昔よく言ってましたが)

つまり、自宅/学校から事務所までの道のりはそこまで苦ではないのでしょう。人混みが苦手な乃々が長時間電車に乗る、加えて人混みが苦手な彼女がターミナル駅の乗り換えを頻繁にできるのか、という話。非現実的ですね。

30分前後……もって1時間というところでしょうか。


ということで、仮に事務所の所在がデレアニやデレステ準拠の表参道〜青山(こっちの世界の青学のあたり・芸能事務所で言うとエイベックスが近い)だとして、渋谷から乗り換えなしで1時間で通える路線を考えてみます。
候補に上がってくるのは


東急東横線
東急田園都市線
JR湘南新宿ライン


の3路線です。
乗り換え無しという半ば強引な条件をつけていますので、あくまで参考程度ではありますが、これは念頭においた方が良さそうですね。

 

②の生活水準について。結論から言うと、乃々は治安が良い地域の中流〜上流家庭で育った可能性が高いです。
乃々の私服はお母様が選んでいることは周知の事実ですが、どれも非常におしゃれなものが多く、しまむらで揃えるのは難しそうな生活水準に見えます。

例えば[ショコラ・バレンタイン]のエプロンなんかも乃々の私物ですし。お料理を頻繁にやるわけではない(キッチンでは茹で卵の殻を剥く程度)中学生が自前のエプロンを持っている、というのもなかなかどうしてゆとりのある生活環境に身を置いているようです。イヤリングや髪飾りも趣向が凝らされた可愛らしいものを身につけていますし。

彼女は保育園ではなく幼稚園。

体育座りや椅子に座る時はちゃんとお膝を閉じてお行儀良く。

これがクラスでいぢめにあったとかではない女の子のものなんですから、かなり子育てに向いた地域ですくすくと育ったのではないでしょうか。


また、乃々との会話の節々から見受けられる教養も、どことなく育ちの良さを感じられます。
例えば川崎南部や横浜市南部、藤沢市横須賀市などの治安が悪い地域で育った女の子のようには、とてもではありませんが見えません。
生活水準の高く、それなりに治安の良い地域。近年再開発された高級住宅街なんかがまさしくです。ここら辺りに目星をつけるのが良さそうですね。

これに該当しそうな街で言うと


川崎市北部(麻生区宮前区多摩区)
武蔵小杉駅周辺(川崎市中原区)
横浜市
西区・中区・都築区・港北区青葉区緑区
大和市中央林間駅周辺
なんかでしょうか。

 

加えて、彼女の実家が戸建てかマンションか、という話。

正月限定の[一歩ずつ前へ]森久保乃々のセリフに「正月に部屋でひとりですごろくをしていた」というものがあります。

恐らく一人っ子(あれほどの人見知りでかつ家族のこともよく話す乃々が兄弟姉妹の話を一切出さないのはおかしい)である乃々の家庭にそもそもすごろくがあるという事実。

シチュエーションとして一番しっくりくるのは「親戚家族が正月の挨拶で乃々の家に来たものの、人見知りの彼女は従兄弟とうまくコミュニケーションが取れず自分の部屋に篭ってしまった」という状況なのです。(本当はもっと色々と理由があるんですが書くと尽きないので省略します)

乃々には叔父さんがいることは明確に作中で描写されていますからね。

というところで、乃々のおうちは一軒家であることが容易に想像できます。

(マンションの狭い自治会で乃々が上手く生活できるか、というとそこは微妙ですし。乃々のご両親はそれなりに乃々を溺愛しているように思えますし、そんな親が子供をわざわざ住みづらい環境に置いたりはしないでしょう。)

乃々のお家が一軒家だとすると、武蔵小杉は厳しそうです。あの辺りのお金持ちはタワマンか超一流企業の社宅がメインなので。西区や中区も同じ理由で外れますね。

 

③の自然の多さについて
乃々は『森久保』姓や森(自然)が好きという点から厚木市相模原市の出では?とする人が少なくありません。
さて、はたしてそうでしょうか。
確かに乃々は休みの日に人気のない森にお散歩に行ったりするようですし、出不精の乃々がお出かけするわけですからそれなりに近い地域に自然があることは間違いなさそうです。
ですが一つ大きな落とし穴があります。
『乃々の憧れる森にはリアリティーがない』
というもの。
乃々の頭の中に描く大好きな世界は
『かわいらしい森の仲間たちが集うやさしい世界』
なのです。物語や詩の世界。夢みがちな少女の空想。
現実の森はそうはいきません。野生動物は人間を避け、足元は悪く、神奈川にはヤマビルも多い。
デレステの営業コミュでは九州の山で野生の鹿に餌付けして囲まれてしまう乃々の姿があります。(いとしーさー♡でもヤドカリにさわれない、という描写がありましたね。彼女は学校では飼育委員なのですが。金魚やうさぎはokで、ヤドカリはだめ。)
野生動物に餌を与えるのはもちろんNG。
乃々の森への憧れは物語の世界なのです。現実の森じゃあ決してない。むしろ、現実の森のことは殆ど知らないでしょう。都会の人間が描く田舎ののんびりスローライフと同じようなものです。
それを加味すると、厚木や相模原はあまりにもガチの森すぎるのではないか、と。駅近くは確かに栄えていますが、少しでも山に入ればやんごとなき自然が降りかかってきます。この環境に住まう少女が乃々のような無垢な自然への憧れを抱くとは到底思えません。

あとはまあ、純粋に東京まで遠すぎる。
乃々がお散歩に出かける森はおそらく、完全に人工的に管理された景観用の森林でしょう。自然公園的なやつ。それが近所に存在するエリアにさらにアタリをつけましょう。

 

こうした考察から出た私の結論が


神奈川県横浜市青葉区美しが丘


なのです。


最寄り駅はたまプラーザ。東急田園都市線で渋谷駅へ乗り換え無しで30分前後。
東急が再開発した有名な高級住宅街で治安は良好。実際に有名人も数多く住んでいます。
美しが丘公園や美しの森公園などの自然豊かな公園が近くにあり、加えて神奈川県でも最大規模の都市公園である生田緑地に自転車で10分程度で行くことが可能です。

中央林間も悪くはないのですが、閑静な住宅地、というと少し首を傾げてしまう。(個人のイメージですが)


乃々が育つ上でも申し分ない環境ですし、乃々みたいな子が育つ背景としても不思議ではない環境なのではないでしょうか。

 

(ちなみに、私は乃々が通っている中学校は私立洗足学園中学校だと思っているのですが、最寄駅は溝の口でありたまプラーザから10分程度です。)

 

はい。こんなん読んでる時間があったらいとしーさー♡を走ってきて下さい。ばいばい。

 

 

 

ここから下は1割の考察と9割の妄想です。

地獄の釜の蓋。多分すぐ消す。

 

【乃々の実家】

住居表示:神奈川県横浜市青葉区美しが丘3丁目

2階建戸建4LDK

(事務所(渋谷駅)へは急行で20分・各停で30分ほど)

 

【家族構成】

父・母・乃々の3人構成。

お父様が52歳・お母様は39歳とそれなりに年の差婚

結婚は15年前。(※授かり婚ではない)

結婚のタイミングで上記マイホームも購入

 

【お父様】

職業:税理士

学歴:麻布高校→早稲田/政経

出身は神奈川県相模原市。税理士資格は在学時に取得。大学卒業とともに都内の大手税理士事務所に勤務。35歳の時に独立し個人事務所を運営。現在年収は約25M。

性格は真面目で実直。手の届く範囲のものをきちんと丁寧にやっていくタイプ。己に自信がないわけではないが、自分を過小評価することはあっても過大評価することは絶対にない。育ちが良い、というよりも中流家庭で順当に努力を積み上げてキャリアを築いた感じ。

教育面は、乃々に対しては良くも悪くも放任主義。興味がないというわけではなく、年齢のこともあり自分が何かして乃々の成長を妨げたくないという思いが強い(年齢的な引け目もある)。なので基本は妻に任せきりにしているが、家族サービスなどはきちんとやるし家族愛は強い。乃々にあまり関与しようとしないのは偏に愛ゆえ。

 

【お母様】

職業:専業主婦ではないけれど何をやっているかは分からない(リクルートの事務員かみずほ銀行のパートさんとかだと睨んでいる)

学歴:都内公立高校→本女/人間社会学

出身は東京都世田谷区。育ちが良い。

大学卒業後知人の紹介で交際、ゴールイン。結婚の意思を伝えた時は両親に強めに反対された。

性格は温厚でマイペース。キビキビ動くキャリアウーマンって感じではない。賢いけれど、若干世間知らず的なところも会話の端から溢れる。

フレックス出勤で乃々がお家に帰る頃には帰宅して家事をするのがルーティンだったが、アイドルになってからは仕事時間を増やしている。

その為、乃々のスケジュールは二ヶ月前くらいからお母様に確認するようにしています。

乃々にはとても優しい。甘やかし気味。教育方針は『私のさせたいように』よりも『乃々のしたいように』を優先。

「学校行きたくないの」って言ったら「分かった。それなら行かなくてもいいよ。美味しいものでも食べにいこっか」って言ってくれる感じ。

乃々のネガティヴ思考や人見知りについてはあらあらしょうがない子ね、程度の認識。

 

【叔父さん】

父親の弟

学歴:早高院→早稲田/法

体育会ハンドボール部出身。年齢は51(乃々の父親の一個下)

出版社勤務。現在某情報雑誌の編集長。子供は二人いるが二人とも男の子。(23歳と26歳)

情報雑誌は美容院に置いてあるようなタイプのやつ。日経STYLE的な。

雑誌の撮影現場に顔を出すこともしばしば。乃々と俺が出会った時の現場はトレンド商品の紹介記事のスチル撮影。

兄夫婦よりも子育てが慣れているのもあって乃々の子育てについて色々口を挟んでたりした。ちなみに、息子二人なので唯一の女の子である姪の乃々をめちゃくちゃ可愛がっている。

 

【乃々】

かわいい。

学校:美しが丘小学校or美しが丘東小学校→洗足学園中学校)

中学受験で洗足学園中学校へ進学。

好きな漫画:ぼのぼの

 

【プロデューサー】

慶應義塾高校慶應義塾大学で体育会の出

諸々の要素から、乃々のプロデューサーが義塾の人間であることは確定的に明らかなんですよね。そしてまず間違いなく體育會。疑いようのない事実だ。

なんのスポーツかは分からないけど多分幼稚舎とか普通部中等部の子相手に学生コーチとかやってる。

挫折の経験はあれどなんだかんだうまく行ってきたので自信家。ポジティブ。

 

酔った勢いで公開している。

第9回シンデレラガール総選挙を経て

 

できれば森久保Pの方だけ読んでいただければ幸いです。

それでいて、森久保乃々を応援しているすべての人に読んでもらいたい。そんな文章です。

 

 

総合19位。

第9回シンデレラガール総選挙における乃々の総合順位です。

大体予想通りの結果でした。

そう思ってしまった自分が悔しかった。

そんな感想を抱きました。

 

 

私はずっと、何度も言っていました。

「乃々をシンデレラガールにしたい。」

言うだけならタダですしね。

 

じゃあ実際、私を含めて今回の総選挙で本当に乃々がCGになれると思っていた人は何人居たでしょうか。

……きっといないでしょう。…じゃあ次回は? ………次々回は?

 

[シンデレラガール]という称号が順番待ちのような体をしている以上、それでは乃々がCGになれるのは18年後ですか?

きっとそれより先に、勢いづいたCG経験アイドルが2周目に突入することでしょう。

 

有名で、人気で、支持母体も十分にある、簡単には取れないすごい順位。そして、シンデレラガールにはなれない順位。

それが19位という順位の現実です。

そんな“19位”を予想通りだと思ってしまった。乃々はシンデレラガールになれないと、心の何処かで思っていた。

それが悔しさの原因でした。

 

 

とある界隈がPDCAサイクルをしっかりと回してとても綺麗な形で選挙を終えた、というような話を最近よく耳にします。

PDCAサイクルというのは明確な達成目標≒ビジョンを定めることで初めて意味があります。定性目標と定量目標をしっかりと見定め、その明確なビジョンをもとに最初のP=Planをしっかり練れていないと、どれだけサイクルを回しても見当違いな方向に行きついてしまうのです。

 

実は期間中、乃々のdiscord鯖でも同じようなことをしないか、という提案がありました。私は拒否しました。

 

なぜならば、それを行うと浮き彫りになってしまうからです。

乃々に第9回シンデレラガールの称号をあげられない、という事実を。

乃々を含めた中堅どころの人気アイドルがシンデレラガールになることが不可能に近い、というアンタッチャブルになりつつある事実を。

今年乃々をシンデレラガールにする、という目標を立てることができない。

それらを、直視しなければならなかった。それが嫌だったから、私は具体的なプランを練ることを拒絶しました。

 

 

「乃々をシンデレラガールにする」と謳っておきながら、なぜ自分は60,000票を乃々に投じることができなかったのか。なぜもっと草の根的なダイマ活動に勤しまなかったのか。なぜもっとより良い企画を考えるのに時間を割かなかったのか。

私は口だけで、圧倒的に努力が足りなかった。

なぜ努力をしなかったのか。

心の隅に小さく巣食った「そんなことをしたところで全て無意味だ」という囁きが私を狂わせてくれませんでした。

 

 

「無意味に何かを頑張るのは難しい。ゴールのないマラソンはごめんだ。」

きっとこれは私だけではないはずです。乃々を応援する多くの人が、乃々を応援しながらもその熱量において、最上位で熾烈なCG争奪戦を繰り広げるアイドルたちを応援する人と比べて、圧倒的に劣っていました。

 

それもそのはず。

総選挙は、高順位になったアイドルがそのまま来年度の流れを生み出すバンドワゴンが上位における順位変動の大部分を占めています。去年25位の乃々が今年シンデレラガールになれるはずも。今年19位で、特に強い勢いがあるわけでもない乃々が来年シンデレラガールになれる可能性はゼロと言ってもいい。

 

今現在シンデレラガールを狙う土俵にすら立てていないのです。そりゃあ、熱意なんて生まれるはずがありません。

 

『だって、「いつか」乃々はシンデレラガールになれるかもしれないけれど、いまはその時ではないのだから。』

 

 

 

「いつか」じゃいつまでも乃々をシンデレラガールにはできません。

 

たしかに、次回の総選挙で乃々がシンデレラガールになるのは不可能です。

 

じゃあどうするのか。もっと長期的に総選挙に臨みましょう。

短期的に実現不可能なシンデレラガールという目標を目指しても具体的な行動や熱意には結びつきません。熱意は作るのです。

 

 

来年目指すのは総合10位。まず、あの結果発表のアニメーション演出に名前を連ねることを目標にしましょう。

 

再来年。昨年10位の勢いをそのままに、総合5位ないしCo3位を獲得し、総選挙楽曲メンバーに選出されることを目標にしましょう。

 

3年後。総選挙楽曲メンバーに入り、シンデレラガール争奪戦に参加することを目標にしましょう。

 

そして4年後。[シンデレラガール]森久保乃々 の実装という、最終目標を達成するのです。

(4年という年数設定の理由はアイドルの個人名をだす必要が出てくるので割愛します。ただそれ以上に深い理由はないので、他にもっといい意見があれば是非教えて下さい)

 

別にこれは、それまでの3年間手を抜いて力を温存しましょうって意味ではありません。寧ろその逆で、少なくとも4年間は力を注ぎ込み続けるのです。

乃々をシンデレラガールにする、という長期的な目標設定を4年後に定め、それまでの中間目標としてシンデレラガール争奪戦の土俵に立つことを据える。それで初めて、乃々をシンデレラガールにすることができると思っています。

 

“最短で”4年です。実際はそんな都合よくいかないでしょう。

それに、たとえこのビジョンを共有して4年間頑張ったとして、件の4年後の総選挙でシンデレラガールになれなかったら、多くの人が乃々を応援するのを諦めてしまうかもしれない。

きっと、その頃にはデレマスというコンテンツから離れている人も少なくない。

そもそも、来年で総選挙という企画そのものが終わってしまうかもしれない。

 

それでも。

 

 

来年、第10回シンデレラガール総選挙において総合10位以内。決して簡単な目標ではありません。今年の票レートだと約600万票。乃々の得票数を400万票前後とすると、単純に今年の1.5倍近くの票が必要になります。

 

いつかがんばる、じゃあダメなんです。盲目的に実現不可能な「とにかくシンデレラガールにするんだ」だけでは、気持ちも何もついていきません。空回り続ける努力で干からびて終わりです。

 

でも、実現可能性があり意味のある努力ならば、実を結ぶのです。その努力は決して無意味にはなりません。

だからまず今年1年「シンデレラガールを目指す」や「ボイスを獲得する」に負けないくらいの熱量で総合10位という順位を本気で狙いませんか?

 

 

 

私は見てみたいんです。

白金のティアラを頭に載せて、透き通ったガラスの靴を履いた、臆病なシンデレラガールを。

乃々の自己否定を否定して、「一番素敵なアイドルは君なんだ」と証明したい。

乃々は、自分のために頑張るのは難しくても誰かの為になら頑張れる、そんな優しい女の子です。況やプロデューサーをや。

 

 

 

乃々を応援している誰かに、少しでも、届いてくれれば幸いです。

また一年、まず一年。本気で頑張りましょう。

 

乃々ともりくぼ

突然ですが質問です。

あなたの一人称はなんですか?

 

私・ぼく・俺・ウチ・拙者・あたし・小生・手前・アタイ・某・我・おいら、エトセトラエトセトラ……

 

日本語でパッと思いつくだけでもこれだけの一人称があり、ふむ、使っている人の個性があらわれるというもの。一人称を見ればどういう人間か分かる……というのは言い過ぎですが、どういう人間ではない、なら分かるかもしれませんね。だって竹下通りの陽キャは絶対に『小生』とは言わないもの。いや竹下通りならいそうだな、表参道あたりにしとくか。

……まァそんな話は置いといて。それでは、こんな一人称をご存知でしょうか?

 

『もりくぼ』

 

今日は少し、そんな一人称を使う、世界で一番かわいいアイドルの話をしようと思います。

 

 

 

どうも、まつだと申します。一人称は私か俺。なんか勿体ぶったけれど、きっと私は乃々以外のアイドルの話はしないだろうなって今思った。

 

先日、デレステのストーリーコミュ59話の実装がついに発表されました。待ちに待った、乃々だけのためのコミュ、乃々のソロ楽曲『もりのくにから』の実装、乃々のためのMVなどなど。追加されることは盛り沢山。やったね。

とてもうれしい、うれしい、んだけれども、デレステのストーリーコミュというものはそのアイドルの根幹に触れることが多く、それを待つ身としては期待と不安で心が掻き乱されるわけで。素敵なコミュに胸踊ることもあれば、俗に言う『解釈違い』を引き起こす可能性も高い。正直、クオリティに首をかしげる事も少なくないですし。

 

ですので、乃々に対して思うところがあったとしたら実装前に一度整理しておくべきだと、ある種の終活としてここのブログに想いを綴ろうと思います。(別に解釈違いであっても「サイゲくんもまだ乃々のことを“理解”ってないね」で済ませますがね。その程度で愛が揺らぐかよ)

あとはまあ、乃々の更なる魅力も知ってもらえたら嬉しいなって、そんな感じ。

本当はこういうのしたくなかったり。ことアイドルマスターにおいて、私はオタクではないので。

 

 

 

というわけで、テーマはこんな。

 

『なぜ乃々は自分のことを「もりくぼ」と呼ぶのか。』

 

乃々の一人称は「私」か「もりくぼ」。

プロデューサーの間では度々話題上がり、最近では「プロデューサー側が森久保乃々をどう呼ぶのか」が少しTLを賑やかしたりもしましたこのテーマ。

 

さて。

 

私はね、乃々の”もりくぼ“という一人称は、「ただかわいい」とか「ただの変わった個性」とか「キャラ付け」なんかでは決してなく、森久保乃々という女の子のもとで育った、明確な根拠を持った一人称であると思ってるんです。

 

どういうことか。そもそも、乃々はどんなアイドルでしょう。

乃々はネガティヴな女の子です。臆病で、引っ込み思案。別にアイドルが嫌なわけじゃないけれど、私にアイドルなんてできるはずがない。だからアイドルを辞めたいと言う。そんなアイドル。

 

ネガティヴ思考、臆病、引っ込み思案。

それは、何故か。森久保乃々という女の子の中でなぜそんな個性が育ったのか。

 

答えは単純明快。自分の身を守るため、要するに自己防衛です。

(というか、ネガティヴっていう性格自体、往々にしてそういった性質を内包しているので何を今更って話ではありますが。)

 

出る杭は打たれる。光が当たれば影ができる。それならば、外になんか出ずにずっと隠れていればいい。光に憧れなければいい。

裏切られたくないから、或いは裏切りたくないから、自己評価を下げる。

備えあれば憂いなし。失敗するのなんて分かってたからセーフ、みたいな。

最初っから希望なんてなければ失望して傷つくことはない。

初めから人前に出ていなければ冷たい視線が自分に突き刺さることはない。

そもそも何かをしなければ失敗するリスクは抑えられる。だから、なにもしない。

そんな消極的リスクヘッジ

 

いやはや詭弁である。ありがちなんですけどね。

体力測定がある日に「今日はなんか体調悪いんだよね」って言ってみたり、テスト当日に「勉強してねー」って言ったりそういうの。でもそれってある種健全じゃないですか。「お前運動音痴だな」とか「赤点取るなんてよほどバカなんだね」みたいな周囲の攻撃から、自分の社会的地位を守る為の保険ですから。別におかしいことなんて一つもない。

人っていうのはそういうもんです。傷つかないためになんらかの試行錯誤を繰り返す生き物。それは意識の下でコントロールしてるか否かに関わらずです。

 

でも一つ大事なことで、乃々ってネガティヴな割に明確な失敗描写が殆ど無いんです。

昔こういうことがあって……みたいな話も、こんなトラウマがあって……みたいな話もなくて。せいぜい逃げたエピソードと自分がいかに臆病か、と言う話ばかりなんです。今後深掘りされる可能性は大いにありますけど、実際に攻撃を受けて傷ついた、と言う話を、私は乃々の口から聞いたことがありません。これが一つ、乃々のネガティヴが保険に過ぎない、と言う根拠。(ちょっと薄すぎるかな)

 

 

あと一歩だけ踏み込みましょう。

『傷つきたくない』。

では、乃々を一番傷つけてしまうものは一体なんなのか。

 

プロデューサーとして、きっと間違えてはいけない問いの答え。

私は、『人を傷つけてしまう事』と『人に嫌われること』なんじゃないかと思っています。

 

f:id:deathmatz:20191203231744p:image

f:id:deathmatz:20191203231802p:image

 

 

 

 

本題。

「“もりくぼ”とは、何か。」

 

結論。

”もりくぼ“とは、殻です。或いは、仮面。身代わり。替え玉。

 

 

デレステのライブで失敗した時、乃々はこう言います。

「私はもりくぼなので……。ごめんなさい」

 

乃々には自信がない。人よりも自分は出来ない子だと思っている。自分のことをだめな子だ、かわいくなんてない、と否定する。

でも。乃々は決して傷つきたいわけじゃない。

私ね、これってものすごいわがままだと思うんですよ。

 

ステマティックに合理的な考え方をすれば、自分のことがだめだと思って、そんな自分が嫌なんだったらまず自分を変えるべきです。

自分のだめを変えるでもいい。自己嫌悪を変えるのでもいい。だって、そうした方が傷つかないじゃないですか。

それが出来ないのなら、傷つくべきではないんですよ。だめな自分を嫌いになって、そしてその事実を受け入れて開き直ればいい。自分がだめでも、自分が嫌いでも、傷つかなければいい。それがローコストで合理的な選択です。

 

乃々は、そのどれからも逃げたんです。そのどれでもない選択肢をとった。

『だめな自分』を「自分じゃない」と思い込むことにした。

だめな"もりくぼ"のことを嫌いになった。

"私"ではなく、"もりくぼ"を。

 

結果として、乃々は弱いまま自己否定できるようになってしまった。

乃々が“もりくぼ”を用いずに自己否定するセリフももちろん数多くありますが、その根底にはこの考え方がへばりついている。

 

だめな自分、傷つく自分を他人事化しているんです。"もりくぼ"は森久保乃々であって森久保乃々じゃない。

第二人格、とまではいかないまでも、乃々が乃々として、ある種ポジティブに前向きであるために、凡ゆる負の感情を押し付けられたのが”もりくぼ“だと思うんです。

 

そうして乃々は自分のことを第三者視点から見られるようになった。自分が逃げてプロデューサーが見つける。その一連の流れを彼女は「お約束」と言っていたり。

 

『私』は私しかいません。一人称というものは、唯一無二で絶対的であればこそ一人称たりえるのです。

私は、から始まる主張の主体は世界でただ一人なのです。だから、一つの人格を明確にくっきりと、世界に顕現させる。

要するに、私は"私"にしか”私“と言えない。”あなた“に対して、"誰か"に対して”私“という主語は使えない。そんな当たり前のことを経済学よろしく一般化しようと試みているだけです。日本語って難しいね。

 

対して、姓は違います。

まつだは私だけじゃない。もりくぼは乃々だけじゃない。「私」ではなく「もりくぼ」という一人称を用いることで、主体性は薄れ自己の輪郭は滲み、主張の発信元は限りなく曖昧になる。

乃々は生まれた時から頃から臆病だったと話しています。「お母さんにべったりだった」と。

親戚であるはずの叔父さんに対しても、乃々は「もりくぼ」という一人称を使っています。

そんな環境ならなおさらじゃないですか。周りには『もりくぼ』だらけで、そんな中でなら”もりくぼ“は限りなく主張することなく景色と一体化できる。

 

「もうアイドルとか辞めようかなって思って…」

乃々を、森久保乃々を象徴するこの台詞。

私には、初めて聞いたこの言葉が、引っかかって仕方なかった。だって"ネガティヴ"で"消極的"で"引っ込み思案"な女の子が言うにはあまりにも勇気のいる言葉だから。

 

心の中に『"もりくぼ"の内側』というサンクチュアリかある。だから乃々は、自分を傷つけ、弱いけれどタフで自己主張をできる。

 

これが、私が思う乃々の"もりくぼ"です。

 

 

 

で。

 

何が言いたいかってね。

 

私は、そんな乃々が大好きなんです。

 

ごめんなさい、どだい私に真面目で公平で第三者的な考察なんて無理だったんだ。

愛を語らせてくれ愛を。

 

 

f:id:deathmatz:20191203232133j:image

「むりな私と、むりじゃない私。どちらが本当…?たぶん、両方……」

[シンデレラドリーム]森久保乃々+

のこの台詞。

 

乃々の魅力はこの言葉に詰まっていると言ってもいい。

 

「結婚したら夫婦二人世界の端っこでじっとしてるのが夢」

「静かで誰もいないもりくぼ好みのプレイス」

そんな風に、他人との関わりを拒否しているのにも関わらず、それでも乃々は誰かに嫌われたくない。

 

乃々って普通の女の子なんですよ。普通って言葉は安易に使うべきじゃないかもしれないけれど。普通ってなんなのって話になっちゃうし。

 

「誰かに必要とされるなんて初めて」

乃々にアイドルを辞めないでほしい旨を伝えると、乃々は心の中でこう思います。

 

かわいいものが好きで、メルヘンな世界に憧れていて。自分に自信がなくて、恥ずかしがり屋さんで。主張するのが苦手。達観しているところもあって、ちょっぴりひねくれてる。自分で自分を否定する。だけどそのくせ、構ってほしい。認めてほしい。

f:id:deathmatz:20191209005907p:image
f:id:deathmatz:20191209005911p:image

 

揺れてるんです。少女と大人の間で。理想と現実の間で。14歳の女の子。

そんな女の子らしさが本当に、どうしようもないほどいじらしくてかわいいんです。

 

 

最近Twitterで話題になっているネタ。きっと、シンデレラガールズの世界では描かれることがないであろう「x年後の森久保乃々」。

私はね、もう『もりくぼ』という一人称は使っていないと思うんです。使うとしても、それは乃々が意図的に自分を隠すために"もりくぼ"である時だけで。素でそれが現れることはない。

というか、使わせない。私がプロデュースする上なら、絶対に。

ずっと前を向いてポジティブに……とは言わないけれど、もりくぼという殻にずっとこもって欲しくはない。でも、ただそれを良くないものだとして拒否してほしいわけでもない。

 

私は、乃々に。

いろんな世界を知って、いろんな自分を知って。楽しいことをたくさん知って、時には苦しいことがあることも知って。

見てほしい。剥き出しのダクトが並ぶ煩雑とした路地裏の隅に落ちる、ひん曲がってシケた吸殻とひしゃげた空き缶の美しさを。気づいてほしい。黄昏時に宵の明星が彷徨い輝く、昼と夜のいり混じったマーブル模様の紺碧の空の醜さを。美醜優劣悲喜こもごも、その全てを知って、味わってほしい。

恐れずに前を向く勇気も、哀しみからこぼれた涙も。そのどちらも。

 

きっと、いつの日かまでは確かに森久保乃々だった"もりくぼ"という抜け殻の美しさを知ってほしい。

色んなものに触れて知って成長した、そんな自分の美しさと、もしかしたらほんの少しだけあるかもしれない醜さを知ってほしい。

 

そうして、何よりも、"森久保乃々"自身を好きになってほしい。

 

それが、私が『アイドル』を通じて乃々に、与えたい、伝えたいものです。

乃々が成長して寂しくないのかって? まさか。私がそれで傷つくフェイズはとうの昔に過ぎ去りましたから。

 

 

 

そして、この話に付随して一つだけ語りたいことがあるんですけど。冒頭言いました、「乃々をどう呼ぶかが最近話題になりました」これについて。

私は、まあ見ればわかる通り「乃々」と、そう呼んでいます。その理由をね、少し。

ここまで散々長いこと、飽きもせずこんな文を読んでくれた方には大体察しはつくと思いますが。

 

一応言っときますと、これは誰かに何かを強制しようとか、そういうんじゃないです。あくまで、私が勝手にそう思って勝手にそうしているというだけの話です。

 

乃々のことを「もりくぼ」と呼ぶ方は多いですね。下の名前ならともかく、苗字でここまで呼ばれているアイドルもなかなか珍しいというもの。

 

でもね。「もりくぼ」或いは「森久保」という呼び方では、私の言葉が"もりくぼ"という仮面に堰き止められてしまう。乃々の防護壁の外側に対しての言葉になってしまう。私は、そんな気がしてならないのです。

……そうじゃないんだ。私が彼女を肯定する時、いやもしかしたら、否定する時。その言葉は、ただ一つの逃げ道もなく純たるまま、他でもない森久保乃々自身に届けたい。

 

だって私が、堪らなくいとおしくて、誰よりも幸せになってほしくて、幸せにしたくて、そして愛してやまないアイドルは、『もりくぼ』じゃなくて、それも全部全部ひっくるめての『森久保乃々』だから。

 

だから私は、「乃々」と呼びます。自分を『もりくぼ』と騙る乃々への、ささやかな抵抗なのかもしれません。

乃々は乃々でいいんだ。決して逃げる必要もないし、隠れる必要もないんだ。「乃々」という呼び方それ自体が、私なりの乃々へのエールです。

 

そして、彼女をアイドルにした他でもないプロデューサーの役目。責任。

彼女が、逃げたいとも、隠れたいとも思わないような、そんなやさしくて素敵な世界に創り上げること。

ののの物語を。

 

f:id:deathmatz:20191204232111j:image
f:id:deathmatz:20191204232117p:image
f:id:deathmatz:20191204232105p:image
f:id:deathmatz:20191204232058p:image

f:id:deathmatz:20191205114251j:image

 

乃々の、プロデューサーだからね。

f:id:deathmatz:20191209005750p:image

 

 

 

長くなりました。とりあえず今日はこの辺で。特に新しい発見とかでもなくてごめんなさいね。「そんなん分かってら」って人が大半か。

 

私にしては痛くない文章が書けたんじゃないかな。珍しい。でも考察を書きたかったのにラブレターみたいになったな。ふしぎ。イタいな。私もポエムが好きなのだ。

また近いうちに更新すると思います。次はそうですね、直接お会いした方にはさんざっぱら語った、とあるユニットについての妄想とか。では。