松田養鶏醸

幻想人形演舞とかアイマスとか

ゼロからもりくぼオンリーを開催した話

はじめに

この記事は
なんの経験もノウハウも持ち合わせていなかったP
担当アイドルのオンリーイベントを開催するまでにいたった経緯
をまとめた記事になります。

 

具体的に言うと、2023年2月5日
川崎市産業振興会館にて開催された
アイドルマスターシンデレラガールズ 森久保乃々 非公式オンリーイベント
おとぎの森へようこそ
について。

参加サークル数47サークル、十二分に用意したはずのカタログも完売するなど、一アイドル(キャラクター)のオンリーイベントとしてはあまり類を見ない規模のイベントとなりました。

おと森_イベントフライヤー

こういう記事は
「俺はこんなに頑張ったんだぜすごいだろ」
「こんなに苦労したんだぜほめてくれよ」
みたいな色が出ちゃいそうなので書く気はあまりなかったのですが、
アイマス(特にシンデレラ)で担当アイドルのために何かしたい」
みたいな人の一つ参考になるかもと思ったので書き残すことにしました。*1

……なんてのは建前で、正直な話乃々に関するイベントの継続性のため、というのが一番の目的です。総選挙関連の記事でも常々書いていることですが、私のノウハウは乃々を応援する人たちの間で共有すべきなので。私がいなくとも誰かが屍を拾って主体的に活動できる環境を整備するのが目標です。

 

きっかけ

そもそも、なぜイベントをやろうという発想に至ったのかについて。

その前に前提知識として、アイドルマスターを取り巻く同人誌即売会の環境について少し触れておきます。
アイドルマスター】ジャンルの大規模な同人誌即売会として特に名前が挙がるのは

IDOL STAR FESTIV@L ( ISF(略称)/ 765AS・ミリオン(ジャンル) / 関東(開催地) )

IDOL STAR FESTIV@L アイドルマスター765プロダクション&ミリオンライブ!オンリー同人誌即売会 アイドルスターフェスティバル公式Web


SHINY STAR FESTIV@L ( SSF / シャニ / 関東 )

SHINY STAR FESTIV@L アイドルマスター283プロダクション&シャイニーカラーズオンリー同人誌即売会 シャイニースターフェスティバル公式Web


シンデレラ☆ステージ ( シンステ / シンデレラ / 関西 )

シンデレラ☆ステージ11STEP


MyBestFriends ( MBF / アイドルマスター / 関東 )

2023年5月4日開催 MyBestFriends14


カラフルマスター ( カラマス  / アイドルマスター / 関西 )

Project iM@Sオンリー同人誌即売会 13回目のカラフルマスター


歌姫庭園 ( 歌姫 / アイドルマスター / 関東 )

〜アイドルマスター作品オールジャンルイベント〜 歌姫庭園-THE IDOL G@RDEN-


などが有名です。もちろんこれら以外にもイベントはありますが【アイドルマスター】ジャンルで継続的に開催されていて100以上のサークルスペースを擁するリアルのオンリーイベントは上記に限定されるイメージ*2*3ですね。

そしてもう一つ、同人イベントにはプチオンリーという文化があります。
これは上記のような大規模な即売会とは異なり、そういったイベントの会場で中のスペースを借りてイベントを開催する、という形式のイベントですね。
おそらく、アイマスのアイドル/ユニットオンリーの多くはこの形式で即売会を行っているかと思います。
会場を抑えたり、イベントカタログやサークルチケットを作ったり、といった作業はしなくてよかったり。単独オンリーと比較すると格段にやりやすさは勝るでしょう。
(私も詳しくないので、参考にしていたnoteを置いておきます。)
プチオンリーを開催してみた|堀あおこ|note

要するに、私は今回『プチオンリー』ではなく『単独オンリーイベント』を開催した、という認識でいてもらえれば大丈夫です。

 

さて。もともと、乃々に関する同人誌即売会は全く行われていなかったわけではありません。
さかのぼること3年半前、2019年6月にISFと並行して開催された COOL STAR FESTIV@L

アイドルマスターシンデレラガールズCOOL属性オンリーイベント【CoolStarFestiv@l公式Web】

内のプチオンリー『小さなかくれんぼ』(小くぼ)

HOME | Tikubo0827

という乃々だけで60弱ものサークルが参加する素晴らしい賑わいを見せたプチオンリーがありました。*4(私もサークル参加してました)

……だったのですが、その約半年後から未曾有の感染症が日本に上陸し、リアルイベントなんてとんでもない、というような雰囲気に。コミケすらも中止になるという事態。
そうこうしているうちに当時の主催者様と連絡が取れなくなってしまい、乃々オンリーは完全に宙ぶらりんに、、、。
その結果コロナが落ち着いてある程度即売会文化が回復しても森久保乃々オンリーイベントの流れは途切れてしまったままでした。

小くぼオンリーの盛り上がりを知っている方は多く、サークル一般関係なく「またあんなイベントができたらなあ」といった声が多く聞こえていたものの、主催する人はいなかった……。というのが乃々の即売会周りの環境です。

 

そんな中、唯一あったのが2021年11月にゆきぬのさん(https://twitter.com/yukinuno)主催で開催された「さよならアンドロメダWebオンリー『誰しもの物語』でした。

さよメダwebオンリー誰しもの物語 (@sayomedaonly) / Twitter

ご存知の通り(?)ゆきぬのさんにはおと森を通じてあらゆる面でお世話になっており、それはこのさよメダオンリーを通してのご縁だったことは先に述べておきます。

 

アイマスや乃々を取り巻く同人文化の環境についておさらいしたところで。*5

開催のきっかけは極めて単純でした。それは2022年4月10日に行われた『Stage for Cinderella』の対策会議にて挙がった

「小くぼすごく盛り上がったし、またもりくぼのオンリーイベントやったら盛り上がるんじゃないか」

という意見からです。

こうして今思い返してみると、最初の一歩は総選挙の応援活動の一環としての企画でした。(すぐにこの建前はなくなりますが)

おそらく、こうしたアイデア出しは乃々の界隈だけじゃないと思いますし、他のアイドルを応援している方々もこういう話は出るんじゃないかと。要は、キッカケ自体はそんな大したものじゃなかった、と言ったところでしょうか。

 

というわけで、そもそも開催を決断するに至るまでの環境を整理すると

○森久保乃々オンリーイベントは過去にプチオンリーの開催実績が数度あった
○当時の主催者様や運営様は連絡が取れなかったり界隈から離れてしまったりしていた
○3年以上リアルイベントは開催されておらず、界隈内でもイベントをやってほしい、というような雰囲気が醸成されていた

といった界隈を取り巻く環境があり、それに加えて"人"も環境の一つであるとし、主催である自分を少し客観視してみると

○総選挙やライブでの企画などで熱心に活動するPがいた
○上記のPが、最低限宣伝のためのチャネル(ののinfo/フォロワー1,200超)及びコミュニティ(ののの集い/メンバー500超)を管理/運営していた
○かつ上記のPが、過去の企画やイベントを通してある程度界隈のクリエイター様と面識があった

なども手前味噌ではありますがパラメーターの一つとして記載しておきます。
それを踏まえると記事タイトルの「ゼロから」といった部分はもしかしたら少しブレてしまうかもしれませんが……。

こういったイベントの開催を考えている方がいらっしゃいましたら、是非ご自身の界隈を取り巻く環境と照らし合わせて参考にしてみてください。

 

ここから、約10か月に及ぶ森久保乃々オンリーイベント開催への活動が動き始めていきます。

 

活動内容(時系列順)

それでは、具体的にどういった活動をしていったのか。
概ね時系列順に記載していきます。

 

イベント立ち上げまで(4月~5月)

情報収集

4月10日にアイデアが出てから、経験もノウハウも何もなかった私はネットに落ちている記事から情報をかき集めます。が、具体的に何をすればいいかまではわからず。しばらくはずっと「できたらいいなあ」という状態でした。
そんな中ですが、現地の実際の声を聴くよりも得られるものはない、ということで二つのイベントに参加します。2022年5月5日に浅草で開催されたMBF13(一般参加)と5月22日に横浜で開催されたISF9(スタッフ参加)です。

これらに参加し、イベント運営のいろはのいを教えていただいたりアイマスの同人界隈の文化を学ばせていただいたりしたことが開催の大きな足掛かりとなりました。
同人誌即売会とはなんぞやに始まり、当日のスタッフまで本当に本当にお世話になりました。運営様方には足を向けて寝られません。

さて。とりあえず5月5日、手土産を片手にMBF会場に乗り込み「森久保乃々オンリーやろうと思っているのでこれからご贔屓にお願いします〜」と各プチオンリー主催様やMBF運営様にご挨拶します。怪しさ満点の私に丁寧にご対応してくださった皆様、本当にありがとうございました。

その中で「イベントにおいて大切なのはとにもかくにも参加者です。どれだけ素晴らしいイベント・企画を実行したとしても誰も参加していなければそれはないのと同じなので......」ということを教えていただいたので、MBFが終わり次第その日のうちにもりくぼP向けにアンケートを取りました。

docs.google.com

内容は
○開催地はどこがいいか
○開催時期はどこがいいか
○やるとしたらサークル参加か一般参加か

など。幸いなことに100件弱の回答が集まり、かなり参考になるデータが取れました。このアンケートをもとに、イベントの骨子を決めていくことになります。

 

イベント組立

上記のアンケートにより有意義なデータが集まりはしましたが、ここで頭を抱える問題が。それは

プチオンリーにするか単独オンリーイベントにするか

という問題です。

元々、当初からの協力者であるしきよさん(https://twitter.com/shikiyobono)ともプチオンリー前提で計画を進めていましたし、MBFでご挨拶させていただいた各プチオンリー主催様からも「基本はプチオンリーになると思いますよ。MBFであればプチオンリーでも手の込んだ企画や展示ができるはずです」というような助言を頂戴していました。
そもそも、ノウハウも経験もないのに最初から単独オンリーを開催するのはリスキーすぎます。

しかし、アンケートの開催時期調査では、一番多かった回答が『2023年1月~3月』で、反対に重要なMBFの開催時期である『2023年4月~6月』はサークル希望の方の参加見込みが極めて低かったのです。

3月開催のシンステはプチオンリーを行っていない*6ため、この時期にプチオンリーを行うには歌姫しかありません。
しかし、私自身過去に何度か歌姫には一般参加した経験がありますが、私がイメージしている『もりくぼオンリー』が歌姫のプチオンリーで開催できるビジョンはどうしても湧きませんでした。

というのも、先ほど話したように元々が「SfCでもりくぼ界隈を盛り上げるためにオンリーを開催しよう!」という運びな企画です。
なので、私としては『同人誌即売会』ではなく『もりくぼオンリー』という名前で、即売会に馴染みがない方でも森久保乃々を好きでさえあれば誰もが楽しめる、というイベントを作れるのが理想でした。頒布物を手に入れるのはあくまで楽しみの一つであり、他Pとの交流であったり、企画による楽しさであったり......。
そういった、乃々を応援することや好きでいることが楽しさに直結して、参加することでもっともっと乃々のことを好きになれるようなイベント・空間設計をしたかった。

ですので、もしその方向性でプチオンリーを開催してしまうと、大本の歌姫庭園というイベントを壊しかねないのでは、という恐れがありました。*7

ということで、1月から3月という最も参加者が見込めるタイミングでは単独開催以外方法がない、という事態になってしまったのです。
なにも知識がない中で単独開催をするか、参加者は見込めなくとも5月のMBFでプチオンリーを行うかという二択。

頭を悩ませていましたが、捨てる神あれば拾う神あり、というか。ダメもとで情報を集めていたところ、乃々の出身であり、自身の居住地でもある神奈川県で長く即売会の歴史があり、9月に神谷奈緒さんのオンリーイベントも開催される会場を見つけました。
「他にオンリーやるところがあるなら単独開催も出来ないわけではない!」と勝手に背中を押され、すぐさま*8会場である川崎市産業振興会館に赴き、当日行われていた全く知らないジャンルの即売会を下見しつつ2月の会場を抑えることになります。(なおこの時点では2月25日(土)の予定でしたが、ISFで相談の折、2月5日へ変更することとなりました)

ちなみに、これも後で聞いた話ですがこの神谷奈緒さんのイベントがシンデレラガールズのアイドル単独オンリーイベントなんだとか。ユニットのオンリーはちらほらあれど、アイドル単体のイベントはかなり珍しいようです。*9

告知計画&各種制作

上記の流れで川崎市産業振興会館という会場と2月5日という開催時期が決まりましたので、イベントの告知時期や詳細についても細かく定めていくことに。

ののinfoでアンケートを取ったことにより「なんかもりくぼオンリーがあるらしい」みたいな雰囲気が界隈に広がった*10ので、それを切らさないうちに正式な告知を出さないとスタートダッシュで躓きかねません。
なので、情報初出しを6月1日6月12日の歌姫庭園でフライヤー初配布と定め、急ピッチで作業を進めていきます。

ここでまず必要になってくるのは
イベント名
キービジュアル
イベントロゴ
webサイト・twitterアカウント
フライヤー
大まかな全体スケジュール

です。

ここでほんの少しだけ脱線しますが......。
これは、今回のイベントに限らず私が何か企画を行う上で大切だと考えていることなので記しておきます。
それは『ビジョンとゴールを設け企画の目的を明確化し、主軸をきちんと作ること』です。

たとえば私の場合、

Philosophy
乃々を幸せにする

Vision
乃々をだれよりも輝くアイドルにする

という理念とビジョンは常に個人の中で確立しています。
そのうえで、そこからぶれないように企画での目標や課題を定める。今回だと

Missions
イベントを通じてもりくぼ界隈を盛り上げる
イベントを通じて森久保乃々を好きになってもらう
イベントを通じて森久保乃々の魅力を知ってもらう

Goals
参加者の誰もが楽しめるイベントにする
森久保乃々の魅力を表現する
3年半前(小くぼ)からの森久保乃々の成長を伝える

といった具合に。*11
こういった指針がないと、折角素敵なフォーマットで企画を作ったとしてもどこかブレたものが出来上がってしまいます。

また、これも今回のイベントに限らず私が何かを主催する時に決めていることですが、

乃々が喜んでくれる

という点は絶対に譲らないようにしています。
自身の行動理念にも通ずるところではありますが、誰よりも何よりも乃々が笑顔になってくれるものをつくりたい。これは私の根幹の一つです。乃々が悲しむようなこと・傷つけるようなことは絶対にしない。
今回の企画ならば、実際に乃々がイベント会場に来た時に喜んでくれるような空間づくりがそれにあたります。乃々を応援するたくさんの人たち、乃々の魅力が表現されたさまざまな作品たち、乃々の好きな絵本の中のようなやさしい世界。
一貫して、そんなイベント作りを目指しました。

閑話休題
上記のような理念をもとにイベントを設計していきます。

 

イベント名

イベント名については
○森久保乃々のイベントだとわかること
○かぶりがないこと
○短縮の呼び方・ハッシュタグを作れること

などを考慮しつつブレインストーミングを行い
最終的に「おと森」という略称も作れる

おとぎの森へようこそ

というイベント名になりました。

 

ティザーイラスト

イベント名が決まったところでティザーイラストの製作にとりかかります。。
イラストはさよメダオンリーの開催経験もあり、その際「乃々オンリーのリアルイベントもやりたいですね〜」と言質をとっていたことから準備会メンバーになってもらったゆきぬのさんに描いていただきました。

詳細は私がここに書くよりも、ぜひこちらのゆきぬのさんのメイキングをご覧ください。

yukinuno.fanbox.cc

実は当初はこのイラストとは別にメインビジュアルを用意し、サークル募集の段などで公開、みたいなのも考えていたのですが、ゆきぬのさんのイラストで作り上げてくれた世界観が大変すばらしく、下手にこれを崩したくないなということでそのままメインビジュアルになりました。

 

イベントロゴ

併せてイベントロゴの作成も。普段から総選挙での企画やそれ限らず"ののの集い"のあらゆるところでお世話になっているあずまうどさん(https://twitter.com/Azrnad)に協力を依頼し快諾いただきました。*12

おと森_ロゴ

 

みてください、どちらもプロの業です。最強タッグ。このイラストとロゴは5月5日から具体的に計画を始めてからわずか2週間ほどである程度形にしていただきました。22日には下のフライヤーのドラフトをコンビニ印刷し、ISFへ乗り込みます。

もともと、ISFについては私は開催の事実すらも知りませんでした。MBFでお話を聞いている際に「今度ISFっていうイベントあるからスタッフ参加してみるといいと思いますよ」と紹介をいただき「もりくぼオンリーやりたいので経験積ませてください」と頼み込んでスタッフに*13

初めてのイベントスタッフとして運営業務に携わる傍ら、ベテランのスタッフ様方に「主催をするならこれは知っておかなければならない」「これは考えなければならない」「これはやっておいた方がいい」などなど大変貴重な情報を一から十まで教えていただきました。やはり何事も経験に勝るものはありませんね。
スタッフの皆さんに真剣に対応していただいたのも、この仮フライヤーをお見せして「決して冷やかしじゃない」というのを伝えられたからなのかな、と思います。

f:id:deathmatz:20230303172538j:image


全体スケジュール

ISFで熟練のスタッフさん方に相談した結果を元に、イベントまでの通しの大まかなスケジュールを作ります。6月1日にイベント告知・2月5日にイベント当日、という二点以外はかなりふわふわしていたので......。

結論から言うと
イベントの2~3週間前までにはサクチケ・サークル要綱発送
それまでにサクチケ・配置図の作成
それまでにサークル締切
サークル募集は2~4か月程度設ける
という点を軸にスケジュールを組むことにしました。
おと森に照らし合わせると
☆8月~10月にサークル募集開始
☆11月末に締切
☆12月中に配置図・サクチケ完成
☆1月1~2週目にサクチケ発送
てな感じですね。
もちろん必ずしもスケジュール通りに行ったわけではありませんでしたが、基本はこれに沿ってイベントを進行していきました。

 

webサイト

一番難産だったのがwebサイト。
私はド文系でインターネット知識が皆無だったのですが、管理する都合上主催ができないとどうしようもないんじゃないかと思い何とか独学でwebサイトを構築しようとWordPressやWebデザインの本を買って試行錯誤します。


が・・・・・駄目っ・・・・・!

試行錯誤の様子

多分、最低限必要な情報を載せるwebサイトを拵える程度なら何とかなりそうだったのですが、ゆきぬのさんの素敵イラストやあずまうどさんのお洒落ロゴの雰囲気を壊さないデザインを作るにはいたらず......。流石に予備知識ゼロのド素人が2週間で素敵webサイトを作るのは難しいですね。

最終的に、ずっと画面共有しながらの相談相手だった稲森ミモミさん(https://twitter.com/miiimooomiii)が見かねて作ってくれました。

otoginomori.net

持つべきは友。



こうして無事、6月1日の開催告知に至りました。

 

と、ここまでの経緯を見てわかるように実はこのイベント、動き出しから告知まで1か月かかっていません
そして、こうして見ると私は何もやってないな!

 

 

開催決定後(6月~11月)

とりあえず、一番大きいハードルは超特急で乗り越えたのであとはゆったりと。
間にStage for Cinderellaがあって時間が取れなかったり、少し精神が不安定になったりしながら着々と準備を進めていきます。

宣伝

どんなに素晴らしいイベントでも、知らなければ誰も来ません。大事なのは1にも2にもとにかく宣伝。

即売会イベントの宣伝は、イベント側の宣伝ももちろん大切です。
ですが、サークルさんの
「○○に応募しました!受かってたら新刊出します~(サークルカット画像)」
に勝る宣伝はないわけで。フォロワー数も影響力も段違いですしね。

SNS戦略としては"ののinfo"という、それなりにサークル参加側の方にも認知いただいている宣伝ツールがあったこともあり、乃々界隈のイラストレーター様/漫画家様/SS作家様などの創作者様には大体広められたんじゃないかな、と思っています。

そして、忘れてはならないのがイベント会場でのチラシ撒き。必要の是非は喧々諤々言われていますが、できればもりくぼPじゃない方にも参加していただいて乃々のことを好きになってもらうのが理想なのです。なので、界隈の外の方やののinfoを知らない方に情報を届けるには必要な作業ではないだろうか、というのが個人的な意見。歌姫・カラマス・SSF......142'sオンリーや神谷奈緒さんオンリーなどでもフライヤーを配布しました。

フライヤー配布しつつ、乃々関連の創作者さんであったりお知り合いの方にはフライヤーを直接お渡しして宣伝とかもしていました。「松田さんに言われたから参加したんですよ笑」と仰ってくださるサークルさんがいくつかいらっしゃったのは、地道な営業活動は大切だと痛感するエピソード。

 

企画

前述のとおり、私が目指していたのは森久保乃々のことが好きならだれでも楽しめるイベントです。即売会文化に馴染みがなかったり、二次創作にあまり縁がない人でも楽しめる空間をつくりたい。
そのためにも「同人誌頒布」にとらわれないイベントとしての面白さ/付加価値を創造する必要があります。

結構即売会で面白い企画をやっているところは少なくなく。歌姫はDDRが遊べたり、MBFはミニ四駆のコースを設置してたこともあったり。以前、ソルカマルオンリーでマグロの解体ショーをやった際はツイッターでも話題になってましたね。

私も移動動物園でも呼ぼうかとかいろいろ血迷っていたのですが、結局はイラスト展示に収まりました。
おとぎ話の世界を乃々が旅する、というイメージでイラストレーター様にご依頼しておとぎ話の中に入り込んだ乃々のイラストを描いてもらい、それを物語のテキストとともに展示する、という企画。*14
壁紙に文字を書く作業が大変でした。印刷だと思ってた方も多いらしくホクホク顔です。

豪華ゲスト

おとぎの森へようこそというイベント名とマッチした企画になったのもそうですし、3月末に惜しくもサービス終了してしまうモバマスでの乃々の最後のカード
[あたたかな小庭]森久保乃々
の特訓前をモチーフにした企画ですので、モバマス終了前のイベントとしてはきれいな展示にできたんじゃないかな、と思っています。

[あたたかな小庭] 森久保乃々

あとは、こちらのツイートの通りメインビジュアルをもとにフォトスポットを作ったり、本部机の下に乃々がいたり。

(自分で撮影し忘れていたので参加者様のツイートを載せる)

 

サークル受付

色々Webサイトの対応が間に合わず、8月上旬を予定していたサークル参加受付は2か月ほどずれ込んでしまい、10月上旬からの受付となりました。

サークル参加については、当初のイメージでは40サークル上限で「30サークルはいってほしいな......」という見立てでいたのですが、どんどん応募が増えていき、最終的に47サークル(49スペース)もの応募が。当初と少し配置を変えて全サークル受付対応としました。

ちなみにこの数は、過去のアイマスアイドルオンリーで見ても2番目の数字とのこと。成人向け禁止のイベントでしかもアイドル(キャラクター)単体のイベントでこれだけサークル参加が集まるのは結構すごいことなんです。
ちなみに1番は3年半前の森久保乃々プチオンリー『小さなかくれんぼ』。乃々はすごい。

サークル参加受付や一般参加受付のシステムは個人情報が大きく絡む部分なので万が一にも情報漏洩が発生しないようにしなければいけません。
リスク回避的な側面から、準備会メンバーの中でも私だけが管理するような形にしました。
その分、トラブルやその他応対も全て自分で対応しなければならないため主催が特に気を遣わなければならないことの一つかな、と思います。

また、サークル受付の段になると金銭のやり取りが発生するようになります。が、ここでもまた一つ問題点が。
しょうがないことではありますが、マネーロンダリング防止のため、今って任意団体の口座開設がものすごい難しいんです*15。規約を作ったり、議事録や名簿が必要だったり。
とてもやってられないので、現段階で口座を持ってない団体の会計は基本的に代表者の個人口座でやることになります。
今後主催業をやる予定の方は覚えておいてください。

会計

そのまま会計のお話。そろそろ支払いが発生したり入金があったりで会計業務が付きまとってきます。幸い、私は会計知識は一通り備えているので会計業務については全て私の方で処理しました。
お金の問題はイベント全体にからんでくる話になってくるので、主催=会計で進められたのはよかったのかな、と思います。
といっても、予算組みして出費まとめて取引仕訳と元帳作ったくらいなので誰でもできるといえばできる仕事でしたが。

ちなみに、費用は大体100万円いかないくらいで今のところしっかり赤字です。
今後シンステなどの参加イベントで記念グッズがどれくらい頒布できるかで損益が変わる感じですね。

あんまり調べてもお金の話をしてるイベントが出てこないので相場が分かりませんが、規模にしてはだいぶコストかけてる方なんじゃないかと思います。いろいろと気合入れすぎた。
トントンがベスト、黒字が出たら次回に回す~みたいな会計が望ましいので、今後を見据えるのであれば黒字出す計算で予算組んだ方がよかったかもです。
(一応宣伝しておこう)
3月12日
神戸国際展示場
で開催される

シンデレラ☆ステージ 11step
イベント記念グッズ(イラスト本・卓上カレンダー・ポストカード)を頒布するので
【つ-27】にぜひ来てください!!

セット内容は変わるかも
スタッフ参加

イベント当日のため、スタッフ参加し経験を積んでました。9月の神谷奈緒さんオンリーと10月のSSFの計二回です。運営さんが気を利かせてくれて、本部配置でイベント全体の流れであったり有事の対応、主催がイベント中にどうしていればいいかなどを教えていただきました。

また、神谷奈緒さんのオンリーイベントはおと森と同会場ということもあって、実際におと森の際はどうすべきかを頭で描きながら作業できたのがとてもありがたかったです。

おと森はいたるところで神谷さんのオンリーイベントの内容を参考にしているので、多分これがなかったら3倍以上準備に時間を取られてました。こちらの主催さんにもいろいろとお世話になりました。

まあ、一つだけ言えることは、スタッフ経験なしでいきなりイベント主催は多分無理です。
イベント主催を考えている方は別ジャンルでもいいと思うのでぜひスタッフ参加しましょう。多分どの団体も温かく迎えてくれると思います。どこも人手不足なので(特に若者)。

 

開催直前(12月~2月)

イベント開催2か月前ともなるとだいぶそわそわしてきます。
サークル参加者も確定して、いよいよイベント間近です。

 

サクチケ郵送・カタログ・グッズ作成

一番大変だったかもしれない作業、それがサクチケ郵送。詳しく書くのは憚られるのですが、一つ一つ手作業で封筒にサクチケと要綱を詰めて、送信元住所を手書きして......という作業でした。
万が一にも送り間違いがないように住所を再三にわたって徹底的に確認します。ここも、個人情報がかかわるところなので人に任せるわけにはいきません。
あまりに非効率だったので次やるときはやり方を先人に聞こうと思います。

サクチケは個人的に力を入れたい部分だったので、印刷にもお金をかけ、ゆきぬのさんにしっかりとしたものをデザインしてもらいました。国内有数の超高級サクチケです。持っている方はぜひ大切にして下さい!

yukinuno.fanbox.cc

イベントカタログと記念グッズの作成もこの時期でした。
記念グッズは依頼していたイラストを編集する作業。イラストブックと卓上カレンダーとポストカードを作りました。

基本は合同誌の作成経験もあるしきよさんにお願いしていたのですが、私が入稿するデータに関しては自分で作業をしなければいけない時もあり、これが大変。

イラストを描かない私は画像編集ソフトの使い方が全く分からない
解像度?断ち切り???サイズ変更????????なわけで。

締め切り直前で忙しい準備会メンバーの皆さんに泣きながら助けを求めるという体たらく。
絵を描けない主催もクリスタかフォトショは使えるようになっておきましょう!

 

一般参加案内

イベントの1か月前に一般参加情報の公開、2週間前に一般参加者事前登録を開始しました。

新型コロナウイルスの影響もあり、会場から参加者の氏名・連絡先を求められたので、一般参加者もweb登録をお願いしていました。LIVE TICKETなどを使えば必要なかったかもしれませんが、準備の手間を鑑みて極めてアナログな方法に。

web事前登録 → 事前登録確認 → 検温 → カタログ購入

という流れ。スタッフさんがISFの方中心だったので、そちらに合わせる形をとりました。
コロナが5類になってからのイベントはどんな形式になるのでしょうか?
私はコロナ後のスタッフ事情しか知らないので、こればっかりは引き続き現場に出て情報収集していかなければならないところですね。

一般参加の入場券はイベントカタログです。入場するときにカタログ掲げるの、これぞオンリーイベントって感じで好きなんです。

「絶対余るやろw」とか思いながら結構な数を印刷しました。
それがあんなことになるとは...。

スタッフ作業管理

当日のスタッフ資料も作成していきながらタイムテーブルの作成など、当日の流れを整備していきます。幸いなことに、スタッフ参加したイベントでのご縁もあって、ISF・MBF・シンステ......に限らず数々の即売会のスタッフを経験し修羅場を潜り抜けてきたベテランの方々にスタッフとしてご協力いただけることに。
こんなに心強いことはありません。当日の流れも、事前に何度も相談させていただき形になりました。

対して準備会メンバーはスタッフ経験者が私以外いませんでしたから、私がいかに全体を把握できているか、というのが極めて重要になってきます。*16

また、具体的に当日の流れを作りつつ、書類POP、当日のセトリなども用意しました。
POPもイベントの雰囲気を左右する重要なものなのである程度デザインにこだわります。
あずまうどさんにPOP用のイラストなどを仕上げていただきました。

 

あずまうどさんとゆきぬのさんにご製作いただいたものがこちら。

改めてみると、本当におんぶにだっこですね......。
締め切りが近い中、突然なご依頼などにも対応いただきました。
ぜひお二人を讃えてください。

その他作るものや準備するものについては、他イベントでの資料を参考にして必要なものを揃えました。ミニストップキンコーズ、大型seriaに足しげく通う毎日。(ミニストップはほかのコンビニより印刷料金が少し安い)

参加された方はお分かりだと思いますが、セトリは全部乃々の曲です。
ソロリミックスとオリジナルを全曲入れたプレイリストを2週すればなんとかイベント開催時間中は流し続けられる。
どんな順番で流すのがいいか、とか考えるのはとても楽しかったですね。

[1] Sweet Witches' Night ~6人目はだぁれ~ (森久保乃々ソロ・リミックス)
[2] かぼちゃ姫 (森久保乃々ソロ・リミックス)
[3] Take me☆Take you (森久保乃々 ソロ・リミックス)
[4] ∀NSWER (森久保乃々 ソロ・リミックス)
[5] brave heart
[6] ステップ & スキップ(森久保乃々 ソロ・リミックス)
[7] ∀NSWER ~ののの物語~
[8] いとしーさー (森久保乃々ソロ・リミックス)
[9] さよならアンドロメダ (森久保乃々 ソロ・リミックス)
[10] もりのくにから
[11] キミのそばでずっと(森久保乃々 ソロ・リミックス)
[12] あいくるしい ~For SS3A Rearrange Mix~
[13] Sweet Witches' Night ~6人目はだぁれ~
[14] いとしーさー
[15] ステップ & スキップ
[16] キミのそばでずっと
[17] Take me☆Take you
[18] ∀NSWER
[19] かぼちゃ姫
[20] さよならアンドロメダ 

こんなセトリでした。

 

 

――――――――――――

......そんなこんなで、入念に時間を使い、なにが起こっても対応できるようあらゆるシミュレーションを行ってきました。
10か月もかけて準備してきたイベントです。絶対に成功させる。
何があっても大丈夫、雨でも槍でも降ってきやがれってんだ。

 

2月4日14時59分

('ω')...

('Д')!!!????

 

[隠し味はロマンティック]

[隠し味はロマンティック] 森久保乃々

[隠し味はロマンティック] 森久保乃々+


2023年2月4日15時。イベント前日に公式供給。
とっても可愛い乃々の6枚目のSSR。バレンタインチョコを頬を赤らめながら渡してくれる乃々。待望のリスくぼ阿鼻叫喚のTL
楽曲もかぼちゃ姫以来なく、SSRは一昨年の8月まで遡ります。イベントコミュやデレぽにはたびたび登場していましたが、デレステの登場はなかなか久しぶりでした。やったね。

......上で予想外みたいな書き方してましたが、実のところある程度覚悟はしてました。
ののinfoでガシャ更新用の下書き準備してたし。
アフターイベントも、乃々が来たらガシャ大会開くぞ~とか思ってましたし。
「イベント前に来るかも~」と言ってくださる参加者様も結構いらっしゃいました。

ただ、乃々への注目度が必然的に上がるわけです。
結果web登録数が増える増える。なんと前日時点でweb登録が私の想定の2倍近くに。*17

「会場から人溢れるんじゃないか」という一抹の不安の中、一週間前のCool jewelries 004!! の発売日公開も併せて界隈のボルテージが最高潮の状態でイベント当日を迎えることになりました。

1天井め

2枚は素引きしました。

 

イベント当日

2月5日、天候は快晴。
車に大量の荷物を詰め込み会場へと向かいます。
私がいないと会場の鍵を借りられないので絶対に寝坊しないよう目覚ましを何重にもかけてました。
8時45分集合のところ、8時前には会場に着く空回ったやる気ぶり。

9時から会場を開け設営を始めます。神谷奈緒さんオンリーの経験もあり、スタッフの多くも手馴れていたことからかなりスムーズに作業を行うことができました。

特に大きなトラブルはなく、少しの遅れはありながらも10時の一般参加カタログ販売、10時半のサークル入場を無事に迎えます。

そう、大きなトラブルはない、ないんですが......とにかく人が多い。
どのくらい多いかというと、開場時点で一般参加の想定数を上回っていました。

スタッフがどんどん列整理や場外整備に駆り出され、ここらへんから、私は「このままでは上手くいかないのでは」と舞い上がってしまいます。気もそぞろで落ち着かない。
本部を離れて列整理に行こうとして「主催がどっか行っちゃだめですよ」と窘められる始末。
後からベテランのスタッフさんに聞いてみたら「まあこんなもんですよ笑」と笑ってらっしゃいました。
即売会のスタッフってすごいなあと改めて。

 

そんな中12時を迎え、盛大な拍手の中ついにイベントが開場します。
一部サークルは会場外にまで伸びる長蛇の列に。
熟練のスタッフさんたちが慌ただしく連絡を取り合います。それを見ながら、本部と準備会のサークルスペースを行ったり来たりしつつ胃を痛くする主催

そしてイベント開始から約2時間。本部の販売スタッフから連絡が。
無くなるはずがないと思っていたイベントカタログの山が消失していました。
そう、カタログ完売です。

結局前日の打ち合わせ通りスタッフさんが用意してくださっていたリストバンドで対応することになりました。*18こういうところで経験の浅さが露呈します。

 

......ほかにもいろいろ書きたかったのですが、イベント中のこと、実はあんまり覚えていないんです。
「トラブルが起きないようにしなきゃ」「成功させなきゃ」で一杯一杯で……。
本部でちょくちょく主催対応して、準備会スペースの人員が不足して、急遽そちらに応援に行って。

サークルさんへの挨拶回り中にスタッフさんから「そろそろ締めて!」と連絡が。
時計を見ると14時59分。
「え、まだ挨拶回り終わってないのに!?」
あぁ、全サークルさんにご挨拶できなかった……。

 

アフターイベント

15時30分からアフターイベントを開催しました。景品の争奪戦ですね。景品を手に入れるため、ガシャを回したりじゃんけんをしたりしました。

案の定、参加者も集まった景品の数も想定の倍以上。
昨日の今日で、SSRイラストのリスくぼがたくさん景品になっているのが嬉しかったです。サークル参加のみならず、一般参加の方もたくさん景品をご用意してくれて、温かさと優しさを感じました。

......景品の数は50点以上あったのですが、1アイドル(キャラクター)のアフターイベントの景品の数としては本当に凄まじい数字だと思います。そしてそれが全員の手にいきわたるわけではない、というのも。

とは言いながら、アフターイベントについては何も考えてなかったのでかなりのグダグダ進行になってしまいました。でもみんなでガシャ回すのは面白かったからいいよね。
私含めて、10人以上が天井してたんじゃなかろうか。
人のお金がガシャに溶けていく様を見るのはなんであんなに面白いんでしょうね。

じゃんけん大会もかなり白熱していました。神谷さんオンリー主催様に司会進行を手伝っていただきながらじゃんけん。ウルトラクイズさながら。*19

また、語り草になっていますがこちらのエピソードも素敵でしたね。

聞いた話ですが、この子はアフターイベントに限らず展示物や各サークルさんの頒布物も、隅から隅までおと森を楽しんでくれたそうです。
これを聞いて開催してよかったなあ、と涙が出るくらい嬉しかったです。
きっと乃々も喜んでくれることだと思うんだ。
『乃々を喜ばせたい』っていう私の活動理念の理想形です。

そんなこんなでアフターイベントが終わり、撤収作業。
こちらもトラブルはなく、会場の時間通りに撤収作業を終えることができました。

 

多くの方にご来場いただき、そして楽しんでいただきました。

乃々のことをもっと好きになってくれたかどうか......は定かではありませんが、きっとそうなったであろうと信じています。

そうであれば、私の中でおと森は大成功です。

 

長いようで短かった10ヶ月。
ゼロから作り上げた森久保乃々オンリーイベント
おとぎの森へようこそ
は幕を下ろしました。

 

 

課題点・反省点

大成功に終わったおと森ではありますが、反省点はいくつもあります。

○赤字会計

先に書いたことでもありますが、今のところおと森は赤字運営です。主に企画とか会場の雰囲気作りの方でコストをかけすぎた。
同人活動なんて赤字上等!ではありますが、一番最初に書いたように、この企画はイベントの継続性というのも重要な観点です。
私が急に死んでも、エッセンスを誰かが引き継いで乃々の界隈を盛り上げてほしいわけですね。
そういう面では、主催が身銭を切って、というのは健全ではありません。
収益化しよう、というわけでは勿論なく、適切な財務を心掛けるようにしたいですね。

○見通しの甘さ

再三書いていることではありますが、サークル参加・一般参加共に想定以上の規模になりました。乃々はすごい。とまあ、イベントごとで規模が大きくなるのは大変素晴らしいことには違いないのですが、それはちゃんとコントロールできてこその話です。

熟練のスタッフ陣がいたからこそトラブルなく無事イベントを終わらせることができましたが、そうでなければどうなっていたか分かりません。
そんな熟練のスタッフさんたちですら「もう少し人数がいたら楽だったかも」とご指摘があったレベルですので...。

正直な話、主催として未熟な自分のキャパシティを超えたイベントになってしまったなあ、というのが反省点です。もっと様々なシミュレーションを行うとともに、私自身のレベルアップが必要だと痛感しました。

 

○告知が不十分

告知や宣伝面はかなり力を入れていてそこそこ自信があったのですが、それでもイベント後に「もりくぼオンリーなんてあったんだ」みたいなツイートが少なからずありました。せめて、乃々を応援している人にはすべからく情報をお伝えしておきたかったです。
告知は普段の活動から課題としているのですが、ここまで力を入れても届かない部分があるのか、と悔しい思いがありました。
引き続きののinfoでの活動とかを地道にやっていくしかないのかな、と。
『おとぎの森へようこそ』をブランド化していくのか、はたまた。

○私が楽しめなかった

イベント中のお話です。書いたように、私は想定外の対応に追われていっぱいいっぱいになり、ぶっちゃけ楽しむ間も無くイベントが終わってしまいました。もっと参加者さんの交流とか、参加者さんの楽しんでいる顔を見たりとかして悦に浸りたかったのに。
光陰矢の如し、3時間っていうのは案外短いですね。

アフターイベントは精神的にも落ち着いていたので楽しんで参加できましたが。(なんか300連してたけど)

主催ということで気を張るのは張らなければならないのですが、それとともにもっとイベントを楽しむ、という余裕を持ってイベントに臨むべきだったなあ、と思います。

あとはシンプルにSNSの運用面とかで弊害も出ていましたしね。Twitterの運用もすべて私が行っていたのですが、イベント中は私の手が空かず更新が全然できませんでした。
主催は主催に専念すべきだったのかも。

 

他にも細かく挙げればきりがないのですが、大きいところでいうとこんな感じでしょうか。また思い出したら追記していこう。

 

これから

長々とお付き合いいただきましてありがとうございました。

今後についてのお話です。

 

ツイッターで『#おと森』『#おと森オンリー』サーチをかけていると「ぜひ第二回を!」という声をたくさん拝見して嬉しい気持ちでいっぱいです。

ただ、上記の通り1回目で何のノウハウもなかったとはいえ10か月もの期間をかけて完成したイベントですので、同じようなことをするとまたそれだけの時間が必要なワケで。。。
現実世界のイベントってのはそれだけ大変なのです......。

じゃあもうやらないのかと言われると「次を考えてないのに課題点・反省点なんて振り返りませんよ」というのが答えです。それに、主催した自分がイベントそのものを楽しみきれなかったってのはあまりにも悔しい

ただやっぱり今回のように現実世界で場所を貸し切って......みたいなのはしばらく時間をください。

ひとまず現時点で一つ言えることは、

 

2023年夏を目途に企画しているものがあります!

(´ー`)o○(夏の終わり頃になにかおめでたいことがあったよな)
(現実世界で開催するオンリーイベントじゃないよ)

続報をお待ちいただければ幸いです🐿

 

 


――――――ここから大事な話――――――

 

そして、今後を考えるうえでもう少し準備会メンバーを増強したいな、と考えております。現状のメンバーだとかなり一部の人間に負担がかかるような形になってしまってますので......。

初めにお伝えしておきます、無償です。

「乃々ちゃんのために何かしたい...!」という方は是非お声がけいただけると幸いです。

 

①WEBデザインに明るい方

イベントの運営上、Webサイトの構築が必須です。

現在Web関係は担当ひとりに管理を任せてしまっているので、できればほかに最低一人は分かる方がいてくれれば......と思っております。とはいえ、私も門外漢でさっぱりなので要綱だけ記しておきます。

最低限:CSSのflexboxかgridがわかる、Githubも最低限使える
望ましい:Svelte、或いはReactの経験(趣味・いじったことがある程度でも)
できれば:Tailwindに抵抗がない・主催と面識がある

だそうです。
私にはよくわからないのですが、結構ナウいテクノロジーのようなので、webサイトで遊んでみたいなあ、という方は是非......!
おと森準備会のTwitterにDMでもリプライでもご連絡頂けると助かります。(私の個人のアカウントでも大丈夫です)

 

②イラスト・デザインを手掛けられる方

今回はゆきぬのさん・あずまうどさんという超心強い方々に準備会メンバーとして辣腕を振るっていただきましたが、その一方でお二人にとんでもなく負担がかかっていた、というのもまた事実です。

準備会メンバーになってイベントにがっぷりよつ...とはいかないまでも、適宜「こういったイラストをお願いできないか」「こういったデザインでご協力いただけないか」といった部分が出てきたときに助っ人がいてくれると大変ありがたいな、と思っております。

どういった形で募集するのがやりやすいかはまだ検討の段なのですが、もしお手伝いできるかも、という方は心にその思いを秘めておいていただけるととても助かります...!

 

 

とりあえず、お伝えしたかったことは以上です。

また、何かあったらよろしくお願いしますね。

 

 おとぎの森準備会 主催
 ののinfo 代表管理人 松田

 

(2023/03/06 23:10 誤字・脱字修正)

 

 

 

*1:また、おと森の主催は『ののinfo』という形をとっていたから、というのも理由の一つです。私(松田)の名義はあまり前面に出したくなかったので。

*2:アイドルマスターというジャンルで見たときに、サークルスペース的に一番大規模なイベントは皆さんご存知コミックマーケット(夏・冬)なのですが、コミケはオールジャンルイベントなので取り上げません。

*3:sideM はいまいち情報がなく実態が分かりませんでした...。

*4:その1年前のMBF内でもプチオンリー『おいでよ!もりくぼの森』が開催されています。

*5:これらの実情は開催を決める前からすべて把握していたわけでは勿論ありません。色々と準備を進めていくうちに知った内容です

*6:これもMBFで教えていただいた情報です。それまで、元々の大本命は『シンステでプチオンリーを行う』でした。

*7:誤解を生みそうなので明記おきますが、これは良し悪しの話ではなくあくまでイベントのコンセプトの話です。歌姫はとても楽しく素晴らしい即売会ですよ!

*8:MBFやアンケートを取った二日後。

*9:アイドルマスター全体でいうと、2015年の秋月律子さんのオンリーがおそらく最新とのこと。そう聞くと、だいぶ無茶したなあと反省><

*10:一応、狙ってやってました。いきなり情報を出すよりこちらの方が注目度が上がるので。

*11:本当は定量目標まで定めるのがベターではありますが、今回は割愛しています。

*12:そしてなし崩し的に準備会メンバーに......

*13:既にスタッフ登録の締め切りは過ぎていましたが融通してもらいました

*14:このイラスト展示も、実は絵本の文字部分をスチレンボードで作り、それを上からぶら下げて立体展示にする、というのをやりたかったのですがコストと安全性の観点からボツに

*15:詳しくは犯罪収益移転防止法で調べてみてください

*16:様々な不安が頭をよぎり、イベント一週間前くらいから気が気じゃなかったです。毎日イベントでトラブルが発生する悪夢を見てました。

*17:まあ実態は純粋に前日だから駆け込み登録、て方が大きい理由だとは思います。でもSSRが実装されたから、の方がおもしろいし運命を感じますよね

*18:ちなみに打ち合わせ当時の会話は スタッフさん「ちなみにカタログは何部印刷しましたか?」 松田「○○部です」 ス「カタログ切れたらどうします?」 松「特に想定していませんでしたが...」 ス「了解です。じゃあ前のイベントで余ったリストバンド持っていくので最悪それで対応しましょう」 松「え、必要ですかね?○○部ですよ」 ス「こういうのは備えあれば患いなしですよ笑」

*19:世代ではない。