松田養鶏醸

幻想人形演舞とかアイマスとか

第9回シンデレラガール総選挙を経て

 

できれば森久保Pの方だけ読んでいただければ幸いです。

それでいて、森久保乃々を応援しているすべての人に読んでもらいたい。そんな文章です。

 

 

総合19位。

第9回シンデレラガール総選挙における乃々の総合順位です。

大体予想通りの結果でした。

そう思ってしまった自分が悔しかった。

そんな感想を抱きました。

 

 

私はずっと、何度も言っていました。

「乃々をシンデレラガールにしたい。」

言うだけならタダですしね。

 

じゃあ実際、私を含めて今回の総選挙で本当に乃々がCGになれると思っていた人は何人居たでしょうか。

……きっといないでしょう。…じゃあ次回は? ………次々回は?

 

[シンデレラガール]という称号が順番待ちのような体をしている以上、それでは乃々がCGになれるのは18年後ですか?

きっとそれより先に、勢いづいたCG経験アイドルが2周目に突入することでしょう。

 

有名で、人気で、支持母体も十分にある、簡単には取れないすごい順位。そして、シンデレラガールにはなれない順位。

それが19位という順位の現実です。

そんな“19位”を予想通りだと思ってしまった。乃々はシンデレラガールになれないと、心の何処かで思っていた。

それが悔しさの原因でした。

 

 

とある界隈がPDCAサイクルをしっかりと回してとても綺麗な形で選挙を終えた、というような話を最近よく耳にします。

PDCAサイクルというのは明確な達成目標≒ビジョンを定めることで初めて意味があります。定性目標と定量目標をしっかりと見定め、その明確なビジョンをもとに最初のP=Planをしっかり練れていないと、どれだけサイクルを回しても見当違いな方向に行きついてしまうのです。

 

実は期間中、乃々のdiscord鯖でも同じようなことをしないか、という提案がありました。私は拒否しました。

 

なぜならば、それを行うと浮き彫りになってしまうからです。

乃々に第9回シンデレラガールの称号をあげられない、という事実を。

乃々を含めた中堅どころの人気アイドルがシンデレラガールになることが不可能に近い、というアンタッチャブルになりつつある事実を。

今年乃々をシンデレラガールにする、という目標を立てることができない。

それらを、直視しなければならなかった。それが嫌だったから、私は具体的なプランを練ることを拒絶しました。

 

 

「乃々をシンデレラガールにする」と謳っておきながら、なぜ自分は60,000票を乃々に投じることができなかったのか。なぜもっと草の根的なダイマ活動に勤しまなかったのか。なぜもっとより良い企画を考えるのに時間を割かなかったのか。

私は口だけで、圧倒的に努力が足りなかった。

なぜ努力をしなかったのか。

心の隅に小さく巣食った「そんなことをしたところで全て無意味だ」という囁きが私を狂わせてくれませんでした。

 

 

「無意味に何かを頑張るのは難しい。ゴールのないマラソンはごめんだ。」

きっとこれは私だけではないはずです。乃々を応援する多くの人が、乃々を応援しながらもその熱量において、最上位で熾烈なCG争奪戦を繰り広げるアイドルたちを応援する人と比べて、圧倒的に劣っていました。

 

それもそのはず。

総選挙は、高順位になったアイドルがそのまま来年度の流れを生み出すバンドワゴンが上位における順位変動の大部分を占めています。去年25位の乃々が今年シンデレラガールになれるはずも。今年19位で、特に強い勢いがあるわけでもない乃々が来年シンデレラガールになれる可能性はゼロと言ってもいい。

 

今現在シンデレラガールを狙う土俵にすら立てていないのです。そりゃあ、熱意なんて生まれるはずがありません。

 

『だって、「いつか」乃々はシンデレラガールになれるかもしれないけれど、いまはその時ではないのだから。』

 

 

 

「いつか」じゃいつまでも乃々をシンデレラガールにはできません。

 

たしかに、次回の総選挙で乃々がシンデレラガールになるのは不可能です。

 

じゃあどうするのか。もっと長期的に総選挙に臨みましょう。

短期的に実現不可能なシンデレラガールという目標を目指しても具体的な行動や熱意には結びつきません。熱意は作るのです。

 

 

来年目指すのは総合10位。まず、あの結果発表のアニメーション演出に名前を連ねることを目標にしましょう。

 

再来年。昨年10位の勢いをそのままに、総合5位ないしCo3位を獲得し、総選挙楽曲メンバーに選出されることを目標にしましょう。

 

3年後。総選挙楽曲メンバーに入り、シンデレラガール争奪戦に参加することを目標にしましょう。

 

そして4年後。[シンデレラガール]森久保乃々 の実装という、最終目標を達成するのです。

(4年という年数設定の理由はアイドルの個人名をだす必要が出てくるので割愛します。ただそれ以上に深い理由はないので、他にもっといい意見があれば是非教えて下さい)

 

別にこれは、それまでの3年間手を抜いて力を温存しましょうって意味ではありません。寧ろその逆で、少なくとも4年間は力を注ぎ込み続けるのです。

乃々をシンデレラガールにする、という長期的な目標設定を4年後に定め、それまでの中間目標としてシンデレラガール争奪戦の土俵に立つことを据える。それで初めて、乃々をシンデレラガールにすることができると思っています。

 

“最短で”4年です。実際はそんな都合よくいかないでしょう。

それに、たとえこのビジョンを共有して4年間頑張ったとして、件の4年後の総選挙でシンデレラガールになれなかったら、多くの人が乃々を応援するのを諦めてしまうかもしれない。

きっと、その頃にはデレマスというコンテンツから離れている人も少なくない。

そもそも、来年で総選挙という企画そのものが終わってしまうかもしれない。

 

それでも。

 

 

来年、第10回シンデレラガール総選挙において総合10位以内。決して簡単な目標ではありません。今年の票レートだと約600万票。乃々の得票数を400万票前後とすると、単純に今年の1.5倍近くの票が必要になります。

 

いつかがんばる、じゃあダメなんです。盲目的に実現不可能な「とにかくシンデレラガールにするんだ」だけでは、気持ちも何もついていきません。空回り続ける努力で干からびて終わりです。

 

でも、実現可能性があり意味のある努力ならば、実を結ぶのです。その努力は決して無意味にはなりません。

だからまず今年1年「シンデレラガールを目指す」や「ボイスを獲得する」に負けないくらいの熱量で総合10位という順位を本気で狙いませんか?

 

 

 

私は見てみたいんです。

白金のティアラを頭に載せて、透き通ったガラスの靴を履いた、臆病なシンデレラガールを。

乃々の自己否定を否定して、「一番素敵なアイドルは君なんだ」と証明したい。

乃々は、自分のために頑張るのは難しくても誰かの為になら頑張れる、そんな優しい女の子です。況やプロデューサーをや。

 

 

 

乃々を応援している誰かに、少しでも、届いてくれれば幸いです。

また一年、まず一年。本気で頑張りましょう。